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2019年05月22日

悠久の窓 ロバート・ゴダード著 講談社文庫

 ロバート・ゴダードのフアミリーもの。考古学者の一族で、先祖が東ローマ皇帝の子孫。その一族に起きた殺人事件である。
 歴史事件としてはテンプル騎士団がキリストの遺物をエルサレムの地から持ち帰って、どこかに隠したという、どこかで聞いた話がまた出てくる。ここでは教会の最後の審判のステンドグラスが一族の屋敷に隠されているのではないか、という話が出てきて、そこに数で居る考古学者を老人ホームに移して屋敷を高額で売り、それを子供たちが分けようとするが、考古学者が頑として断る。しかしその家族会議の後、考古学者が殺されてしまい、誰が犯人かという謎がうまれる。ゴダードのミステリーは最後の100ページくらいから急展開し、謎が解明されるが、そこに至る過程は二転、三転して目が離せなくなる。ただしステンドグラスの行方がどうなったのか、の謎は解明されていない。キリストの遺物がそれを積み込んだ船が遭難して、行方不明になったというがそれも中途半端な話となっている。
 もっと違う展開を作者は考えていたのだろうか。


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Posted by 北のフクロウ at 12:27│Comments(0)読書
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