C3
http://sapolog.com
http://kitanohukurou.sapolog.com
北のフクロウの徒然草
http://kitanohukurou.sapolog.com
・・思うこと言わぬは腹膨るる・・・
ja
Sun, 24 Mar 2024 11:28:10 +0900
Thu, 01 Mar 2012 19:00:00 +0900
http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss
CLOG
http://img01.kitaguni.tv/usr/ch05842/profile.jpg
北のフクロウ
http://kitanohukurou.sapolog.com
趣味 読書、ミステリー物。 音楽 クラシック、合唱。気になること 環境の悪化、地球の温暖化。
-
オクトーバー・リスト ジェフリー・ディーヴァー著 文春文庫
ディーヴァーがストーリーを逆から書くというミステリーを発表した。しかも彼の特徴のどんでん返しまである。
逆から加工が少女誘拐の犯人探しである。身代金とオクトーバー・リストという文書も子供誘拐の代償として求めている。母親に同乗してか行きずりのハンサムな男性が味方して対応する。結果は逆に犯人に銃を突きつられて絶体絶命であるが・・・・・・・。
彼にしては軽いミステリーであるが、逆に書くという作業は困難を伴ったようだ。
このような試みは彼が最初ではなく、先達がいるというから驚きである。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502370.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502370.html
読書
Sun, 24 Mar 2024 11:28:10 +0900
-
地の告発 アン・クリーヴス著 創元推理文庫
女性のミステリー作家は苦手である。やたらと家族関係や人間関係に詳しく、謎解きそのものはそれほどでもない。
アン・クリーヴスの場合、それにシェトランド諸島独特の風土、人間関係が加わる。
地滑りの後に、女性の殺人事件が発見される。それが誰かというところが、前半の重点事項だ。その女性が誰か分かったのちに、新たな殺人事件が起き、謎が深まる。
犯人が分かるのは最後の数ページで、意外な人物が犯人であることが分かる。
警部が主人公のシリーズもので、全8作あるようだが、その7作目ということで、人間関係がよくわからないところがあるが、それはそれとしてシリーズを読みたいとは思わない。女流のミステリー作家だからというのが、その理由である。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502358.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502358.html
読書
Fri, 22 Mar 2024 18:44:55 +0900
-
白夜に沈む死 オリビェ・トリュック著 創元推理文庫
前作「影のない四十日間」の続編。トナカイの牧畜にいそしむサーミ人と石油や天然ガス開発に沸くノルウエーの北極圏の人々との伝統文化と文明の確執が物語の背景にある。その中で生じた殺人事件。石油開発の背景に過酷な潜水夫の職業病がある。
北極圏の過酷な自然が石油開発で破壊されているさまが良く描かれている。
ノルウエーが漁業の国と思っていたのは大きな間違いで、石油と天然ガスで豊かな国であることが分かった。それだけに開発に取り残されたサーミ人が哀れである。明治時代の北海道のアイヌの動向が想起される。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502353.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502353.html
読書
Fri, 22 Mar 2024 08:20:15 +0900
-
亡者のゲーム ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス
久しぶりに面白いスパイ小説を読んだ。
主人公はイスラエルの工作員。絵画の修復士を表の顔として、裏でイスラエルのスパイをやっている。
消えたカラバッジョの名画を探す口実としてゴッホのヒマワリを盗み出し、贋作を制作し、その虚々実々の駆け引きが面白い。
コンピューター取引で大金を得ながら、それを身代金として拠出するなど、やり口がさっぱりしている。情けもある。
今後はイスラエルの諜報機関の長となることが示唆されていて、今後の活躍が期待される。
カラバッジョの名画も見事発見されるが、果たして真実はどうか?
先日観た大塚国際美術館のカラバッジョの名画が思い出される。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502352.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502352.html
読書
Fri, 22 Mar 2024 08:09:16 +0900
-
さよなら、シリアルキラー バリー・ライガー著 創元推理文庫
シリアルキラーは連続殺人犯。父親が21年間で100人以上の殺人を犯して刑務所にいる。その息子が主人公で、17歳の高校生。だからというわけではないが青春小説と謳っている。殺人者の息子で父親から特殊教育を受けているから、殺人者の心理が分かる。
ロボズ・ノdッドという田舎町で連続殺人事件が起き、犯人は父親の連続殺人犯の事件をなぞっている。それに気づいた主人公は犯人逮捕に協力するが、殺人者に捕まってしまう。
21年間に100人以上殺人を犯して、まだ刑務所にいるというアメリカの州はどこなのだろうか?日本ならとっくに死刑になっていることだろう。ましてや脱獄して新たな殺人を犯している。
凄惨な殺人事件で、青春小説とは思えない。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502285.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502285.html
読書
Wed, 13 Mar 2024 11:27:06 +0900
-
天国通り殺人事件 シュテファン・スルペッキ著 創元推理文庫
レミングシリーズの2作目。
カフェで見知らぬ男に絡まれるが、店を出て路地でその男にさらに絡まれる。そこに第3の男が出てきてその絡んできた男を射殺してしまう。犯人が気になり、殺された男の正体を探るうちに、ある病院・療養所の介護士であることが判明する。そこで病院の内部に入り込むために、交通事故の被害者を装って、患者として入り込む。そこで病院内の様々な人間関係が明らかになる。意外な人物が犯人であることが分かるが、犯人に正体を見破られ、命の危機に襲われる。
欧米のミステリーと違って、なんとなく哲学的な雰囲気があるのがドイツミステリーの特徴か?
レミングは腕力が強いわけではなく、優れた頭脳があるわけでもない。しつこさが取り柄の探偵?か。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502282.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502282.html
読書
Tue, 12 Mar 2024 08:33:25 +0900
-
探偵レミングの災難 シュテファン・スルペッキ著 創元推理文庫
ウィーンを舞台にするミステリー。主人公は警察官であったが、ある事件で犯人の車の前に飛び出し、それがレミングの行動に似ていたことから「レミング」という名前で呼ばれるようになったという逸話がある。公衆の面前で裸になるというバカげた行為の結果、警察官を首になり、探偵まがいのことをやっている。興信所の仕事で尾行を行っていた対象が目を離した市に殺されてしまう。捜査に首を突っ込むことを警察から禁じられていたにもかかわらず、犯人探しをする。このしつこさが、レミングの特徴である。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502281.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502281.html
読書
Tue, 12 Mar 2024 08:23:08 +0900
-
バッド・カントリー C。Bマッケンジー著 早川書房
かってロデオのスターが今探偵をやっている。本人も先住民の血が混じっているが、先住民の連続殺人事件が起き、犯人探しをする。自身も殺人の対象になっているから、必死である。ある小説の筋書きに沿っての殺人事件であることが分かってくる。
会話もカッコなしで述べられているので、読みづらいことおびただしい。
アリゾナ州の暗部に起きた事件で、アメリカの深い闇をうかがわせる小説であるが、私の好みではない。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502280.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502280.html
読書
Tue, 12 Mar 2024 08:16:04 +0900
-
プリンセス・トヨトミ 万城目学著 文芸春秋
直木賞作家となった万城目学の初期の作品。
奇想天外な発想の小説で万城目学の小説は売っているが、初期大阪国というのが大阪市に隠然とあって、それを会計検査院が査察に入るというストーリー。男なのに女になりたい中学生がいて、大阪国の王女の保護者になる。
大阪国が豊臣家が滅ぶ大坂夏の陣以降にできたというところに作者の想像力が働いている。
どこからそんな発想が生まれるのか?関西人のユニークな想像力に感心する。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502192.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502192.html
読書
Thu, 29 Feb 2024 12:53:34 +0900
-
ダーティー・ユー 高嶋哲夫著 NHK出版
いじめの問題を取り扱った高嶋哲夫の社会問題小説。
旭川市でもいじめの問題があった。学校・行政は見て見ぬふりをして、マスコミに取り上げられて重い腰を上げた。
ここでもいじめを受けた中学生が学校の屋上から飛び降りて自殺する。それを学校は事故で済ませようとする。それに対する学校の対応に義憤を感じたアメリカ帰りの同級生が裁判で決着しようと立ち上がる。裁判の結果までは小説では触れていないが、日本の裁判の現状ではおそらく同級生のいじめとは断定されず、うやむやにされるのが落ちだろう。アメリカ帰りの同級生だから、疑問に感じるのであって、普通の日本人は見て見ぬふりをするということが予測されるだけに、作者の正義感が感じられる。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502187.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502187.html
読書
Wed, 28 Feb 2024 08:33:12 +0900
-
富士山噴火 高嶋哲夫著 集英社文庫
高嶋哲夫は未来パニック小説の第一人者で、今まで台風、津波、大雨、洪水、地震、原発爆発、感染症など数々の小説を書いてきた。富士山噴火のその流れの一つだが、いま日本列島の地殻変動を考えると富士山噴火の起きる確率はかなり高いといえる。
もしも富士山噴火が起きたならどうなるか?誰もが危惧しながら、何の対策も取られていないといってよいのではないか?あるいは富士山噴火には触れないように目をつぶっているというのが現実ではないか?
自衛官のヘリコプター操縦士が東海地震で家族を救えなかったことを機に自衛隊をやめ、福祉施設の施設庁となっている。そこで富士山噴火が起きる。御殿場市長に協力しながら、自衛隊の支援をフルに使って市民の救助に当たる。ここで描かれている避難策、救助策は現実に起きる災害対策に大変参考になるのではないか。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502186.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502186.html
読書
Wed, 28 Feb 2024 08:24:37 +0900
-
ネヴァー・ゲーム ジェフリー・ディーヴァー著 文芸春秋
ジェフリー・ディヴァーが新しいヒーローを創出した第1作。コルター・ショーという賞金稼ぎで、行方不明人の救出で賞金をもらって生活する。
行方不明人のいるところどこにでも行くという風来坊的でもある。このほうが書きやすいのだろう。
何やら父親の死がバックに通奏低音のように流れていて、シリーズの背景にある。コルターの特技も父親に仕込まれたサバイバル技術だ。
題名にあるようにゲームの世界が描かれている。あるゲームの筋書きに沿って誘拐事件が起きる。殺人事件もあるが、基本的には与えられた条件をクリアすれば、生き延びることができる。救出される可能性がある。犯人らしい人物が次々出てくるが、いずれも白である。犯人はやはりゲームの世界の人間であった。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502156.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e502156.html
読書
Fri, 23 Feb 2024 08:13:30 +0900
-
EV(イブ)高嶋哲夫著 角川春樹事務所
高嶋哲夫の経済小説である。
日本の自動車産業の危機を描いた未来小説ともいえる。
自動車産業は電気自動車に移行しようとしている。日本も自動車産業を目指して開発を進めているが、ステラや中国に負けている。
優位性のあるハイブリッド車に固執しているように見える。
経産省の若い官僚が中国の動きに注目し、ハイブリッド車の生産を続けようとする日本の自動車産業にEVへの転換を強く促す。
中国がEVの方針を持っていることは明らかで、欧州が30年にはハイブリッド車を含めてガソリン車を輸入禁止することが明らかである。
それに対して日本は動きが遅い。どう日本の自動車産業を動かすのか?そのヒントがこの小説にある。
現実問題としてEV化が進むと自動車産業を支える下請け中小企業に激震が走ることは間違いない。おそらく電気事業は現在の設備では足らず、設備投資が必要である。それが火力発電であっては地球温暖化対策に逆行する。4基は原発を新設しないと間に合わないという。これも放射性廃棄物問題があり、うまくいかない。再生可能エネルギーを用い、電気分解で水素を作り、燃料電池をエネルギー源とする燃料電池車が本命かもしれない。ただ開発に時間がかかる。
政治力が要求されるが、裏金問題で揺れている政界にそこまで考える余裕がない。
の本の将来は暗い。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499965.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499965.html
読書
Mon, 19 Feb 2024 08:22:40 +0900
-
パルウイルス 高嶋哲夫著 角川春樹事務所
首都感染を書いた高嶋哲夫がコロナ後ウイルスを題材にパンデミック小説を書いた。
今度はエボラより強力なウイルスで、シベリアのマンモスに由来する。地球温暖化とロシアのシベリアガス開発から凍土が融けてマンモスが発見されている。この死体に封じ込められていたウイルスが感染源になって、人類の危機が訪れるという内容である。
コロナの戦いは終わっていないがもとをただせば人間が自然界を荒らすことによって、動物の持つウイルスが人間に感染するようになった。
人類は地球温暖化とウイルス感染によって滅亡の危機にあるという警鐘を受け止めなければならない。
それにしても先見性のある作家である、高嶋哲夫は。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499936.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499936.html
読書
Wed, 14 Feb 2024 12:58:58 +0900
-
首都感染 高嶋哲夫著 講談社文庫
この小説が2013年に書かれたことに注目する。
コロナが蔓延したのは2019年末からであった。この小説では鳥インフルエンザのH5N1型で、ヒトーヒト感染が起きたことになっている。
発生源は中国で、たまたまサッカーのワールドカップが北京で行われたときに世界に拡大した。いち早く気づいたWHOの元メディカルオフィサーであった主人公が、感染防止のために東京都封鎖を時の総理大臣や厚労大臣とともに断行する。父親が総理大臣、厚労大臣が別れた妻の父親という人間関係がいかにも小説的だが、感染防止に取った手段は適切であったようで、世界が注目するほど、感染者数、死亡者数で低値を示した。
ただこの小説では触れられていないが、日本の他の飛行場でも感染者が発生したにもかかわらず、隔離対策だけで感染が防止されていることには疑問がある。なぜ東京なのか?
コロナでも首都戒厳令が取りざたされたが、経済的理由で中途半端なものになった。
より強固に都市封鎖をした中国でも完全にコロナを封じ込めることはできなかった。結局ワクチンと治療薬の出現まで感染拡大を防ぐことができなかった。まだ現在に至るまでコロナを収束することができずにいる。
ウイルスとの戦いはまだ続いている。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499934.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499934.html
読書
Wed, 14 Feb 2024 12:50:08 +0900
-
沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙 高嶋哲夫著
高嶋哲夫の沖縄コンフィデンシャルシリ^ズの3作目。これでシリーズが完結するらしい。
この3作目が高嶋が描きたかった沖縄コンフィデンシャル(極秘情報)であったようだ。
チャンが犯人として登場し、沖縄でリゾートホテルと賭博場、いわゆるIRの利権に政治家、暴力団、実業家、中国マフィアが絡む事件の真相が明らかになる。さらに沖縄知事のスキャンダルまで絡む。ここまでのコンフィデンシャルを描きたかったのだろう。基地問題、人種問題、辺野古移転問題と沖縄を巡る問題点は山積みであるが、本土は沖縄の意向を無視している。沖縄は楽園ではあるが、そこに住む人々の涙を理解しようとしない。日本人の罪は重い。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499894.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499894.html
読書
Tue, 06 Feb 2024 16:58:33 +0900
-
沖縄コンフィデンシャル ブルー・ドラゴン 高嶋哲夫著
高嶋哲夫がすっかり警察小説を書くようになった。「追跡」では鉄道警察官が主人公であったが、沖縄コンフィデンシャルは沖縄県警の警察官を主人公にするシリーズもの。高嶋哲夫もついに警察小説作家となったかといささか残念な気がする。あとがきで細谷正充氏が同様の感想を持っていたようだが、天災も人災も人に害をすることでは同じと言って納得していた。私はまだ納得しない。人災ではスケールが小さい。
沖縄を舞台にするところが高嶋氏らしいといえば高嶋氏らしいが、沖縄の抱える問題に切り込むわけではない。
危険ドラックが沖縄で事件を起こし、東京へも飛び火する。犯人が中国マフィアであることを突き止めるがそのボスは意外にも元アメリカ将校でしかも黒人白人のハーフで、その子供が主人公の同僚警察官であったという設定。人種問題を一つのテーマにしているように思える。
しかし日本の警察小説はアメリカのFBIに比べて迫力に欠ける。それは銃を持たないからで、警棒と空手が武器ではどうしようもない。
最後は米軍のMPが出てきて、マフィアの銃に対抗する。FBIがSWATとともに、現場に踏み込むのとは迫力が違う。
それだけ日本が平和であるということか?
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499890.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499890.html
読書
Tue, 06 Feb 2024 08:33:20 +0900
-
悪魔の涙 ジェフリー・ディーヴァー著 文春文庫
ディーヴァーのパーカー・キンケードシリーズ。キンケードは文書検査士という特殊技能を持つ。リンカーン・ライムもちょい役で顔を出している。犯人は死んだと見せて、警察を右往左往させる狡猾さで、文書も巧妙に作られていて、キンケードも騙されかける。
相変わらずのどんでん返しで、とんでもない人物が犯人であるのは、デジーヴァーの面目躍如としたところ。最後まで気が許せない。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499889.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499889.html
読書
Tue, 06 Feb 2024 08:14:14 +0900
-
ホルモー6景 万城目学著 角川書店
万城目正は本年度の直木賞作家に選ばれた中のひとり。図書館で探したらこの一冊が目についた。
まず、ホルモーなる言葉が分からない。何やら京都にある大学のサークルが競い合う鬼の出るゲームのようである。これを理解するには第1作目の「鴨川ホルモー」を読まねばならないのかもしれない。
氏は京都大学法学部卒のエリートであった。某繊維会社に就職し、サラリーマン生活を送っていた。それが作家の道を歩むようになって、ホルモーなる奇妙な小説を書くようになった。京都という土地柄の持つ古き都のイメージには魑魅魍魎の跋扈する怪しげな世界がある。それと現代を結び付けて、誰も描けない世界を表現した。文章は軽妙であり、面白いが直木賞に値するかどうかを問われるとクエスチョンマークが付く。
6度候補に挙がって、ようやく選ばれたというところに選考委員の迷いがあるように思われる。
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499824.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499824.html
読書
Fri, 26 Jan 2024 08:15:14 +0900
-
警鐘 リー・チャイルド著 講談社文庫
またやってしまった。この小説はかって読んだことがあったのだ。買うときに読んだかどうか確認したつもりであったが、帯書きを読んでも記憶がなかったので、安心して買った。しばらく読んでも既読の気がしなかった。しかし記事一覧で確認したところ、2022年8月24日に読んでいるではないか?しかも恐ろしいことにが蘇らず、あたかも初めて読むように内容が新鮮なのだ!いかに記憶力が衰えていることか。
最後のほうになって、若干記憶がよみがえってきた。どんでん返しが面白い。最後まで騙されて読んでいた。おそらく3度目はないと思うが、あてにならない。リー・チャイルドのジャック・リーチャーシリーズは9作あるということだから、また同じような目に会うかもしれない。
注意しよう。以下前回のブログをコピーする。2度同じことを書く気がしない。
「ニューヨークから私立探偵がリーチャーを捜しに来るが、何者かに殺されてしまう。依頼主を探すためにニューヨークで出かけると、元上司もガーバー将軍であることが判明する。彼は心臓病でリーチャーに会う前に死亡しており、ニューヨークに行った折にはちょうど彼の葬儀であった。そこで将軍の娘の弁護士に再会し、ロマンスにおちいる。ガーバーの依頼は病院で出会ったやはり心臓病の老夫婦の息子がヴェトナムで行方不明になっていて、帰国を果たしていないので、真相を調べてほしいとのことであった。そこで、ヴェトナムでヘリコプターの墜落事故で、息子が行方不明になった真相を探るうちに、軍が何かを隠していることに気が付く。一方で倒産間近の会社を舞台にした詐欺事件が進行していて、その犯人がヘリコプターの墜落で生き残った息子らしいとにおわせる。大きなどんでん返しで真実が明らかになる。」
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499812.html
http://kitanohukurou.sapolog.com/e499812.html
読書
Wed, 24 Jan 2024 08:14:42 +0900