さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2021年01月29日

遭難船のダイヤを追え クライブカッスラー&ジャックダブラル著 ソフトバンク文庫

 クライブ・カッスラーのオレゴン号シリーズの第一作目に当たる。
 ダイヤモンドは少数の企業によって数量価格がコントロールされているが、ダイヤモンド鉱山で働かされていた原住民が秘密裏に持ち出した原石が市場に出ると紙業に混乱をきたす。それを阻止しようとする悪者と原石を入手しようとする抗争が主題。コンゴ軍の将軍がダイヤモンドカルテルと手を組んで、ジンバブエ野党党首を捕獲し、それを奪還しようとするジンバブエ革命軍との抗争が絡む。
 ジンバブエはビクトリアの滝を見に行った時に通ったので親しみがあるが、南アフリカと言い、コンゴといい、ダイヤモンドや鉱物資源をめぐる抗争にはいとまがなく、数々のドラマを生んでいる。これもその一つに数えられよう。  


Posted by 北のフクロウ at 09:18Comments(0)読書

2021年01月29日

日本海の海賊を撃滅せよ クライブ・カッスラー&ジャック・ダブラル著 ソフトバンク文庫

 カッスラーのオレゴン号シリーズ。片足のファン・カブリーヨ船長指揮いるオレゴン号が主役である。
 カムチャッカで産出された金を中国人の奴隷を使って産出させようというロシア人の陰謀にインドネシアの解体業者が絡む日本海の海賊が絡んで、事件解明をフアン・カブリーヨのコーポレーションが請け負う。
 カムチャッカでの戦闘場面が生々しい。
 このシリーズはオレゴン号の磁気流体理論に基づく機関とか、並外れた戦力とかボロ船の偽装とかハード面に魅力がある。
 トコトンアクションに力点を置いた作品である。  


Posted by 北のフクロウ at 08:58Comments(0)読書

2021年01月29日

アステカの秘密を暴け クライブ・カッスラー&グラント・ブラックウッド著 ソフトバンク文庫

 ファーゴ夫妻のシリーズ。第2作。
 他のクライブものと同様歴史上のミステリーと秘宝探しが含まれているが、ファーゴシリーズはファーゴ夫妻のべたべたの夫婦コンビの良さとあまり人殺しを好まないという性格の良さが読んでほっとさせる。
 歴史としては、メキシコのアステカ人のルーツがインドネシア人にあるということが、意外性に富んでいて、その後を追って、痕跡をタンザニアやインドネシアまで追う。それにアメリカ南軍の戦艦の沈没船や当時のスパイと思われる人物の探検家としての活躍などが伏線にあって、謎解きとしては
一流である。ブラックウッドの作家としての可能性を感じる。  


Posted by 北のフクロウ at 08:39Comments(0)読書

2021年01月17日

スパルタの黄金を探せ クライブ・カッスラー、グラン・ブラックウッド著 ソフトバンク文庫

 クライブ・カッスラーのファーゴ夫妻シリーズ。
 カッスラーのいくつかのシリーズの一つであるが、比較的軽いタッチで描かれている。気の合ったホームドラマ仕立て。
 しっかり歴史的事件を踏まえていて、ナポレオンのアルプス越えやスパルターペルシア戦争が踏まえられている。それにワインに秘められた暗号解析とサービス満点だ。ペルシャ皇帝の末裔を名乗る悪者がデルフォイの黄金を奪い、権力を得ようとする。壮大な物語の展開で楽しめる。  


Posted by 北のフクロウ at 12:57Comments(0)読書

2021年01月17日

エルサレムの秘宝を発見せよ クライブ・カッスラー、ジャック・ダブラル共著 ソフトバンク文庫

 クライブ・カッスラーのオレゴンファイルシリーズ。今回の悪者はアルジャーマーと名乗るテロリスト。リビアで開かれる予定の和平会議を邪魔するために国務長官の乗る飛行機を墜落させ、誘拐するたくらみがなされた。国務長官を救出し、テロリストの野望を阻む。
 歴史的出来事としてはアメリカ海軍がバーバリー戦争で奪われた戦艦を爆破する工作がなされたが、その時に海賊を救出したアメリカ軍人がいたということが伏線としてある。  


Posted by 北のフクロウ at 12:48Comments(0)読書

2021年01月17日

神の積み荷を守れ クライブ・カッスラー、ダーク・カッスラー著新潮文庫

 クライブ・カッスラーとその子供のダーク・カッスラー共著のNUMAシリーズ。ダーク・ピットシリーズの第21作目というから息の長い作家である。
 冒険小説であるから、悪者がはっきりしているのが、このシリーズの特徴である。オスマントルコの末裔のトルコ人実業家が悪者。イスラムの遺跡を破壊することにより、傀儡の宗教家をトルコ大統領にし、影で実権を得ようとする。
 神の積み荷というのは、イギリス戦艦に積まれていたキリスト関係の遺物であり、イギリス聖教会の思惑から戦艦が爆破されたという真相が明らかにされた。ダーク・ピットがNUMAの長官になるが、その双子の兄妹が悪に共に立ち向かうということで、一層複雑になり、面白さも数倍上がった。  


Posted by 北のフクロウ at 12:36Comments(0)読書

2021年01月17日

誰よりも狙われた男 ジョン・ル・カレ著 早川書房

 ジョン・ル・カレはスパイ小説の雄である。
 1963年の「寒い国から帰ってきたスパイ」で、一躍有名になった。
 スパイの対象国もソ連から、最近は中国、北朝鮮に代わってきているが、この作品ではドイツの諜報機関を舞台にして、チェチェンからの侵入者を巡るイギリス、アメリカ、ドイツの諜報機関の駆け引きが見ものである。
 チェチェンからの侵入者はロシアの秘密資金を預かっているイギリスの金融機関に接触し、秘密資金を引き出そうとする。どの機関が主導権をもって、ことを収めるかというところが、見所で諜報機関の駆け引きがル・カレ流の描き方で面白い。
 ジョン・ル・カレは昨年89歳で亡くなったが、スパイ小説に最後までこだわった。  


Posted by 北のフクロウ at 12:11Comments(0)読書

2021年01月03日

絶境の秘密寺院に急行せよ!クライブ・カッスラー&ジャック・ダブラル著

 ファン・カプリーヨのオレゴン号シリーズ。
 謎の鉱石がミヤンマーの寺院に隠されていることを行方不明の金持ちの令嬢の捜索を依頼されたカプリーヨが引き受ける。
 実はそれが金持ちの陰謀で実は謎の鉱石を持ち帰ることであった。その鉱石は量子コンピューターの重要な材料となるという。これを制する国が情報戦を制することができるというから、その存在の意味するところは大きい。これを開発した国が世界を制覇できるといっても過言でないため、各国が競争しているところだ。これを中国が開発した世界を考えると恐ろしい。  


Posted by 北のフクロウ at 10:13Comments(0)読書

2021年01月03日

暗殺者の悔恨 マーク・グリーニー著 ハヤカワ文庫

 グレイマンことコートランド・ジェントリーシリーズの最新作。
 CIAとの和解以降の活躍は初期の追われる身とは違う展開を見せる。 
 今回の相手は人身売買を国際的に行っている犯罪者。巧みなシステムを構築して自身は犯罪者として表面には出てこない。
 国際犯罪の第一は麻薬、2番目が貨幣偽造、人身売買は4番目の武器密輸の上を行くという。それだけ儲かる闇商売であるということだろう。
 グレイマンはセルビア軍の元将軍を暗殺した際に人身売買の闇組織があることに気が付く。そこで妹を組織に奪われたユーロポールの女性アナリストに協力して、犯罪組織を暴露する。  


Posted by 北のフクロウ at 09:43Comments(0)読書