さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2013年05月18日

札幌交響楽団第559回定期演奏会

5月17日(金)キタラ
尾高忠明指揮
テーリヘン作曲 ティンパニ協奏曲 テインパニ 武藤厚志(札響首席奏者)
ブルックナー作曲 交響曲第7番
1曲目は初めて聴く曲で、テインパニの協奏曲という珍しいプログラム。武藤さんのスティックというのかばちというのかそのさばきが見事であった。
2曲目は前回札響で2000年に聴いているが、今回は金管楽器の充実が目立った。弦楽器はエキストラを厚くしたが、やや弱い感じ。それにしても長い曲だ。1時間10分くらいの演奏時間であったが、1楽章が特に長すぎる。ブルックナーの交響曲は相対的に長いが、2楽章以下が面白いのに、1楽章でその長さに辟易した。尾高さんの指揮は比較的抑えた指揮ぶりで、疾駆する暴れ馬を制御する熟練の御者といった感じか。2日連続の演奏会で、少しセーブしたのか。  


Posted by 北のフクロウ at 08:28Comments(0)音楽

2013年05月06日

マクンベツ湿原の水芭蕉

 雨にたたられたゴールデンウイークで、こんな年も珍しい。たまたまテレビで観たマクンベツ湿原の水芭蕉を見に行ってきた。マクンベツ湿原は石狩川河口近くにある。サッポロベイカントリーの近く。木道が作られており、石狩市が観光に力を入れている。こんな水芭蕉の群生地が近くにあるとは知らなかった。




  


Posted by 北のフクロウ at 15:09Comments(1)旅行

2013年05月06日

拮抗 ディック・フランシス&フエリックス・フランシス

親子共作の3作目。2011年の作品である。最後から2作目に当たる。単独作品に比べて最新の文明の利器がふんだんに取り入れられ、アクション・シーンがハリウッド映画並みの取り入れられている。今回の主人公はブックメーカー、いわゆるノミヤで、競馬界の最下層の人間であるが、アルツハイマーの祖母や、躁うつ病の妻を抱えている。マイクロレコーダーで、チップのデータ書き換えをするとか、インターネットや携帯を用いて、オッズの書き換えをするといった新技術が駆使された犯罪となっているところが息子のフエリックスの新風であろう。親子関係や家族関係の複雑さを物語のあやとしているところがディックの作風であろうか。最後夫婦関係が正常化するとか、不良少年をうまく使って大手ブックメーカーに対抗するとかいうところが、D.・フランシスらしさが出ている。この二人の作品が4作しかないということが残念ではある。あと2作、「祝宴」と「審判」が楽しみだ。  


Posted by 北のフクロウ at 14:39Comments(0)読書

2013年05月06日

烈風 ディック・フランシス著 早川書房

一冊読み始めると、止まらなくなるのがディック・フランシスの魅力である。この「烈風」は彼の38作目。2000年の作品で、今回の主人公は気象予報士で、物理学の博士。主人公が段々過激な試練を経験するようになってきている。今回の主人公ベリイ・スチャートはアマチュアパイロットの同僚の軽飛行機で2度死にそうになる。一度はハリケーンの目に入るという冒険飛行で、同僚の気象予報士クリスのミスから墜落し、嵐の海に投げ出されて無人島に漂着する。2度目はオイルタンクのキャップを何者かにはずされたまま飛行し、盲飛行で不時着し、九死に一生を得る。さらには無人島で生の牛乳を飲んで、ミコバクテリウムパラ結核症という世界で最初の患者となる。犯罪者が調教師で競馬に関係し、競走馬が放射能症になるというところで、競馬と関係がある。良くも競馬に結び付けて小説が書けるものだと感心もし、あきれもする。

  


Posted by 北のフクロウ at 14:22Comments(0)読書