さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2018年05月24日

トレイルオブティアズA.Jクイネル著 集英社

 クイネルの旧い作品を図書館で見つけた。
 2000年の作品。
 凄腕の脳外科医師が誘拐される。
 そこは人間のクローン化を研究していた。医師の失踪に疑問を持った妻、飛行機事故に疑問を持ったニューヨーク市警の女刑事、クローンの犬に疑問を持った獣医師とその母の上院議員などが謎を解明し、政府の秘密研究所の存在を暴く。クローン人間というその当時の最新の話題をテーマにミステリーを書いた。  


Posted by 北のフクロウ at 09:37Comments(0)読書

2018年05月24日

祝宴 ディック・フランシス、フェリックス・フランシス著 早川書房

 カリスマシェフが主人公で、次から次と厄災が降りかかる。
 自身のレストランでの食中毒、競馬場の爆発事故、自動車に細工された自動車事故、自宅への放火。
 誰が、何のために主人公を狙うのか?
 父子共作の第一作目になる。息のあったスピード感のある作品に仕上がった。  


Posted by 北のフクロウ at 09:23Comments(0)読書

2018年05月07日

応酬 ポール・リンゼイ著 講談社文庫

 ポール・リンゼイのFBIの内幕を描いた作品。
 作者はFBIのOBだが、この作品のようにFBIのはみ出し者を集めた組織があるかどうかは分からないが、この班長を初めとして曲者ぞろいである。覆面捜査やインサイダー取引など違法行為をものともせずに、事件解決を図る。
 そこは組織、職務倫理監査室なるものがあって、違法性を摘出し、点数を稼ごうとする役人的なFBI監査員がいる。
 一方でマフイアではボスの跡目を狙うナンバー2がボスの甥を引きずり落とそうといろいろ画策している。
 少女誘拐事件や、マフィアの隠し財産探しや、判事殺人事件など盛り沢山の事件が特別捜査班に降りかかる。
 ポール・リンゼイのFBIネタがまだまだ尽きないようだ。
 ここの班長も異色で、交通事故のため顔面が整形手術不能なほど損傷している異貌であるが、はみ出しものの部下を見る目はやさしい。
 この1作で終わるにはもったいないほど魅力的な人物である。
   


Posted by 北のフクロウ at 10:16Comments(0)読書

2018年05月07日

鉄槌 ポール・リンゼイ著 講談社文庫

  FBI捜査官を主人公にした警察小説である。
 作者はFBI捜査官出身で、FBI物を多数書いている。
 有名なのはデブリン捜査官を主人公とするシリーズであるが、この作品ではダメ捜査官で、銀行の夜間金庫からギャンブルの金を盗むような問題児である。そのダメ捜査官とガンで片足を切除された黒人捜査官が難事件を解決する。しかも最後は犯人と壮絶な射撃戦を演じて殉職する。こういう異色の人物を描くことを得意としているようだ。  


Posted by 北のフクロウ at 10:00Comments(0)読書

2018年05月07日

スミソン氏の遺骨 リチャード・コンロイ著 創元推理文庫

 ふざけた小説である。
 アメリカのスミソニアン博物館を舞台にして殺人事件が起きる。
 その死体の処理がユニークである。
 スミソニアン博物館がイギリスの篤志家の寄付によってスタートしたということは知らなかった。
 スミソニアン博物館が国立であって、民間のものであるということもこの小説で分かった。
 そのスミソン氏の頭蓋骨が意外な所から発見される。
 その発見者は国務省から出向していた公務員である。彼が次々に行方不明者の死体を発見する。
 本来は深刻なミステリーなのだが、徹底的に喜劇に仕上げている。その点が面白い。
   


Posted by 北のフクロウ at 09:51Comments(0)読書