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2018年04月14日

アンデスの黄金 ジェームズ・ロリンズ著 扶桑社ミステリー

  ジェームズ・ロリンズがシグマフォースシリーズを書く前の作品で、インカの新鉱物(地球外工靴を想起させるナノボット類似物をめぐるミステリー。南米を舞台にしている点では「地底世界サブテラニアン」に類似している。
  インカの洞窟神殿に閉じ込められた考古発掘学生達の冒険であるが、宗教問題を絡めて、楽しませる。  


Posted by 北のフクロウ at 11:13Comments(0)読書

2018年04月14日

暗殺者の飛躍 マーク・グリーニー著 早川書房

  グレイマンがCIAと和解し、CIAの支配下で、中国の亡命ハッカーの救出に向うが、そこにはCIAとSISの陰謀が絡んでいる。
 中国の人民解放軍やロシアの対外情報庁、ヴェトマム、香港、タイ、イタリアのマフィアを相手にしてグレイマンが孤軍奮闘する。
 その中で、ロシアの情報員が味方になって、協力関係が生まれる。
  情報社会のすごさが良く分かる。  


Posted by 北のフクロウ at 10:37Comments(0)読書

2018年04月14日

わが心のジェニファー 浅田次郎著 小学館

 アメリカ人の口を借りているが、浅田次郎の日本礼賛の小説といえる。
 九州から北海道まで、日本縦断の観光旅行であるが、日本の良い所を挙げており、こそばゆい。
 日本人に自信を持たせようという、浅田さん一流の応援歌であろう。
 実は主人公のアメリカ人は日本人とアメリカ人のハーフであったという落ちがついている。  


Posted by 北のフクロウ at 10:29Comments(0)読書

2018年03月31日

時限捜査 ジュイムズ・ディビット著 創元推理文庫

  タイムトラベルと犯罪小説の組み合わせで、不思議な雰囲気の話になっている。
  現在と過去が入り混じり、この種のSF小説はやっかいだ。結局死んだはずの子供はおそらく助かったのだろうが、そうすると助かったと思われる子供達はタイムトラベラーの努力にもかかわらず、助からなかったのか?  


Posted by 北のフクロウ at 15:02Comments(0)読書

2018年03月31日

シー・ヴィクトリー号の脱出 ジョン・クライブ著 新潮文庫

 1982年のレバノン戦争時代の実話に基づく小説。
  イギリス人の船長がレバノンから脱出しようとする人々を危険を顧みず救出する。
  レバノン戦争はPLOの侵入したレバノンから、PLOを排除すべく、イスラエルが仕掛けた戦争であり、バックにシリアやアメリカがいて、複雑な様相を呈している。レバノンは元々シリアに近く、キリスト教勢力も強い国で、フランスの植民地地なっていた関係で、首都ベイルートは中東のパリといわれたところであったが、内戦ですっかり荒れてしまった。シリア、イスラエル、PLOの罪は大きい。
  その中で救出活動を行うイギリス人夫妻の活躍は小説よりも素晴らしいものであったろう。実話をベースに冒険小説を書いたジョン・クライブの筆力はすばらしく、感動的であった。  


Posted by 北のフクロウ at 14:54Comments(0)読書

2018年03月31日

キリング・タイム ケイレブ・カー著 早川書房

  近未来スリラー小説。2024年の話とあるから、今から6年後ということになる。2000年に書かれた。
  情報が世界を支配する未来はあまり良い世界とはいえない。そんな世界を替えるために巨大な謀略がその子供達によって図られる。
  超伝導体を使った磁気発動機を動力とする未来型の電磁船(潜水艦であり、飛行船である)は、ヴェルヌのノーチラス号を想起させる。情報社会の未来はあまり好ましいものではない。環境が破壊され、エネルギーも枯渇化している。情報は捏造され、民衆は操作されている。
  現在考えられる未来社会は資源が枯渇し、食糧の奪い合いが起こり、気候変動が大きく、住みづらい世界になっている可能性が高い。
  それなのに大国は覇権争いをしているし、協調よりも競争の時代に突入しているように見える。
  優れた政治家の出現が望まれるが、時代は逆方向を向いているようだ。  


Posted by 北のフクロウ at 14:40読書

2018年03月22日

燃えよ剣 司馬遼太郎著 文芸春秋

 新撰組土方歳三を主人公とする司馬遼太郎の代表作である。
 どちらかいうと、土方は近藤が陽の人とすると、陰の人物として描かれることが多いが、司馬は行動の人として描いている。
 彼が面目躍如とするのは、近藤と流山で別れた以降にあるとする。宇都宮城の攻略、宮古海戦、有名な函館戦争である。
 函館戦争では降伏することも洗濯の中にあっただろうが、彼の美学が許さなかった。このあたりが最近見直されたところだろう。  


Posted by 北のフクロウ at 09:14Comments(0)読書

2018年03月22日

街道をいく 司馬遼太郎著 文芸春秋

「街道をいく」シリーズの一つにオホーツク街道がある。稚内から斜里までのオホーツク沿岸を旅しながら歴史をおりまぜた随筆である。
 北海道には歴史上たかだか200年くらいの記録しかないが、それ以上の歴史となると考古学、人類学の世界となる。
 日本には縄文時代、弥生時代、古墳時代とあるが、こと北海道では縄文時代、擦紋時代、続縄文時代などと細分される。オホーツク文化が入り込み、アイヌ文化が続く。アイヌは文字を持たないため、時代は新しく鎌倉時代から始まるといわれる。それ以前蝦夷といわれる民族がいたようであるが、どこに起源を有する人種かは明らかでない。オホーツク人は大陸の漁労民族のようであるが、、今はオホーツク海沿岸に遺跡が残っているだけである。モヨロ貝塚の発見からオホーツク沿岸が考古学の研究対象となった。
 司馬さんはいろいろな人に会って大陸の関係から大胆に推測する。今問題のアイヌの人骨の研究で有名な児玉作左衛門博士も登場する。彼の研究室を訪問したことがあるが、頭蓋骨の研究成果を得々と述べられていたことを思い出す。  


Posted by 北のフクロウ at 09:04Comments(0)読書

2018年03月10日

欺瞞の法則 クリストファー・ライク著 講談社文庫

 最近読んだ国際謀略小説の中で一番の面白い作品であった。
 シリーズ物の第1作目ということなので、後続作品が楽しみな作家である。
 まず主人公が国境なき医師団の医師で、その妻が同じ国境なき医師団の看護師・管理者である。その妻とアルプス登山中に事故が起こり、妻が遭難するところから、物語が始まる。その妻の行動を追跡するうちに事件に巻き込まれる。
 どの組織が善で、どの組織が悪か、誰が味方で、誰が敵か、最後までわからない。この小説のような謀略が行われるとすれば、世界の平和は程遠いといわざるを得ない。アメリカのCIAや軍部が行っていることに疑念を感ぜざるを得ない。小説の中の話であるが、あってもおかしくないと思わせる迫真のストーリーである。  


Posted by 北のフクロウ at 09:11Comments(0)読書

2018年03月05日

震災後 福井晴敏著 小学館

震災とは2011年3月11日の東日本大震災をさし、この本は2011年11月に出版された。震災直後から週間ポストに連載されていた。
 サブタイトルに「こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか」とあり、原発事故のあと、原発反対派の行動や、発言に対して、一席を投じる内容になっている。エネルギー源として原子力発電の存在を否定するだけではダメで、太陽衛星発電を考えるべきだという提言であるが、すこし唐突な感がある。自然再生可能エネルギーには悲観的な意見であるが、こちらの方がより現実的だろう。原発事故の解決の目処も立たず、放射性廃棄物の処分も出来ていない所に、原発を再稼動するべきではないし、何よりも原発の発電コストが本当に安いかどうかをしっかり検証すべきであろう。FITをどんどん下げて再生可能エネルギーの参入を阻害する政策は誤りで、今は原発無しで電気を作ることに注力するべきである。
 大震災後にいち早くエネルギー政策を取り上げた著者の着眼は作家の問題意識の高さを示しているが、解決策が太陽衛星発電であるというのはどんなものだろう。  


Posted by 北のフクロウ at 09:57Comments(0)読書

2018年03月05日

ペトロ 今野敏著 中央公論新社

ペトロはペトログリフと聖ペトロの二つの意味がある。考古学教授の奥さんが殺され、その壁に桃木文字と思われるペトログリフが描かれていた。また享受の教室の講師が発掘現場で殺され、そこには楔形文字のペトログリフが描かれていた。この二つは犯人を示唆しているらしい。そこでペトログリフに詳しい専門家として異色の大学教授が登場する。この道具立ては面白いが犯人と動機が陳腐でミステリーとしてはどうかなと思う。警察小説としては外国人の教授と警察官の組み合わせが面白いのであろう。  


Posted by 北のフクロウ at 09:35Comments(0)読書

2018年03月05日

相克のスナイパー アンドリュー・ピーターソン著 竹書房文庫

 新しいヒーローの誕生である。ネイサン・マクブライド。元海兵隊のスナイパーで、元FBI捜査官。ニカラグアで任務に失敗し、拷問に掛けられ、FBIを退職する。その後FBIの同僚と警備会社を設立し成功する。その彼にFBI特別捜査官失踪事件の解明を依頼される。組織に隠密行動で潜行していたことが、ばれてしまったらしい。犯人は明らかで、セムテックスを大量に保管し、これがテロリストの手に渡ると、大変なことになるので、解決が急がれる。そこで活躍するのが、ネイサンである。拷問で切り刻まれて異様な風体であるが、すぐれたスナイパーであり、腕力も素晴らしい。これからシリーズで、訳出されるであろう。  


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2018年03月05日

アマチュア手品師失踪事件 イアン・サンソム著 創元推理

 イアン・サンソムの司書シリーズ第二作。今回はデパートの金庫が破られ、デパートのオーナーが行方不明になり、たまたま司書が現場に居合わせ、犯人扱いされる。そのドジ振りがユーモラスな筆致で描かれているが、ミステリーとしては陳腐である。アイルランドの風土が垣間見え、イングランドとアイルランドの対立がバックに見える。近くて遠い国柄は日本と韓国だけではないらしい。  


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2018年03月05日

ハイテク艤装船の陰謀を叩け!クライブ・カッスラー他著

 この作品の共著者はボイド・モリソンである。主人公がファン・カブリーヨのシリーズの最新作。
 最新のテクノロジーを駆使した艤装船アキレスが重要な役割を果たす。ガスタービン機関で、ロケットエンジンで、水中航走推進システムで170ノットの速度が出る。高エネルギーレーザー砲、レイルガンを備え、カプリーヨが船長を務めるオレゴン号の攻撃力をしのぐ。アキレス号の船長はロシア軍のフリゲート艦の艦長であったが、クリミア紛争の際の不手際で、ロシア海軍を追われた。そのロシアへの恨みから、世界を撹乱しその責をロシアに被せるという悪事を考える。まず銀行にハッキングし、預金を凍結する。ついでヨーロッパの電気系統を混乱させるために変電所にレーザー攻撃を加える。その電気系統の混乱にまぎれて、銀行預金を移送しようとするもの。いかにもクライブ・カッスラー流の(あるいはボイド・モリソン流の)スリリングな展開である。
   


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2018年02月22日

ソロモン海底都市の呪いを解け クライブ・カッスラー他著

クライブ・カッスラーのいくつかあるシリーズのひとつ、ファーゴ夫妻が主人公である。
 共著者はラッセル・ブレークで、ガダルカナル島が舞台。旧日本軍の細菌兵器研究がガナルカナル島で行われていたというフイクションが背景にある。満州の石井部隊を下敷きにしているのであろう。ガダルカナル島で昔大地震がおき、そこのあった王国が津波の被害にあい、壊滅した。その遺跡を探り出そうとする主人公に反対勢力が様々な妨害を行う。シリーズ物だから主人公が殺される心配が無いから、安心して読むことが出来る。意外な人物が黒幕であることがオチである。  


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2018年02月22日

蔵書まるごと消失事件 イアン・サムソン著 創元推理

 作者はドジな司書を主人公とするドタバタ喜劇を書いたつもりだろう。司書しか務まらない主人公がアイルランドのタムドラムという田舎町の図書館に就職が決まって、赴任した所図書館は閉鎖され、移動図書館をまかされる。しかし肝心の本が何者かによって盗まれており、その犯人探しをせざるを得なくなる。犯人探しがメインのテーマではなく、あくまでも主人公の馬鹿さ加減が強調されており、救いようが無い。
 結末はあっけないもので、ハッピーエンドに終わっている所が救い。  


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2018年02月22日

タナーと謎のナチ老人 ローレンス・ブロック著 創元推理文庫

 ローレンス・ブロックのいくつかあるシリーズのひとつ。主人公エヴァン・マイケル・タナーは朝鮮戦争で頭に銃弾を受け、破片が残っているために睡眠の機能が損なわれ、眠ることが出来ない。そこを逆手にとって各国語をマスターした。その才能に目をつけた政府のある機関がプラハのフラデシー城に捕えられている元ドイツの傀儡政権の外務大臣を務めたネオ・ナチの活動家を救出し、重要な情報を得るという使命を与えられる。その救出にアメリカが関与していることが分からないように、タナーに任務が与えられたということである。その老ナチストが傲慢で糖尿病患者で、カタレプシーという病気持ちと来ているから厄介である。このカタレプシーというのは一見死んだようになって、動かなくなる病気で、これをうまく利用して、チェコから、ハンガリー、ユーゴスラビアを経由してギリシャに逃れようとする逃走劇である。この特異なキャラクターの主人公と老ナチストの絡みと、情報を入手する最後の場面が印象的な作品である。  


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2018年02月22日

海鳴り 藤沢周平著 文春文庫

 江戸時代、不倫は打ち首の大罪である。それを分かりながら、不倫に走る人間の業を感じる。
 作者は二人を最後は心中させるつもりだったようだが、二人に愛着を感じて、水戸に逃げさせた。その先はどうなったかは小説には描かれていない。発見されるまで、つかの間の幸せを味わったかもしれない。そこは余韻として残している。
 江戸時代の製紙の取引の様子が良く描かれている。相当調査したらしい。綿密な調査があったから、生き生きとした小説になっているのだろう。  


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2018年02月07日

暗殺の年輪 藤沢周平著 文春文庫

表題作品は藤沢周平が直木賞を受賞した作品。上役の差し金で敵対する家老を暗殺せざるを得なくなった下級武士の苦悩をテーマにしている。主人公の父親も上司の指示で暗殺未遂を起し、妻女の働きで尾家断絶を免れたという過去を有する。
 藤沢作品によくあるパターンで、その魁となる作品であったろう。多に作品の短編が掲載されているが、どれも良くあるパターンで、結末がすきっとしていないのがどの作品にも共通。この余韻がファンにはたまらないのであろう。  


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2018年02月07日

尖閣激突 マイク・メイデン著 角川文庫

  尖閣諸島を中国は中国領土と主張している。日本は日米同盟に頼るほかなすすべが無い。もしも中国がアメリカおそるるに足らずと判断した場合は、実効支配に踏み切るかもしれない。そんな未来を予見させる軍事ミステリーである。アメリカをどのように引き込むかを画策する日本の政治家がいる。アメリカはドローン武力部隊を民間会社に依頼し、サイバー攻撃で中国軍を混乱させ、なんとか勝利する。
 恐らく近未来戦争はドローンと、サイバー攻撃と、ミサイルが主力となり、地上戦の無い戦争になるのではないか、そのような未来図を創造させる小説である。日米安保の危うさを訴えている作品である。  


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