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2017年12月08日

モナ 聖なる感染 ダン・セールベリ著 小学館文庫

 題名からは何か病原菌の話かと思われるが、実はウイルスはウイルスでもコンピューターウイルスであり、モナはそのウイルスを作り出したハッカーの娘の名前である。その娘はテロリストのクラスター爆弾によって母親もろとも爆死している。その復讐をするためにハッカーがウイルスを発明し、文明社会に撒き散らそうとする。それに対抗するのがこれまたコンピューターの専門家で、BCI(ブレイン・コンピューター・インターフェイス)という最先端のコンピューター技術を研究している。BCIではコンピューターと脳を結びつけて脳疾患の患者の機能をコンピューターで代替できないかという研究をしている。できあがった装置を妻に試した所、たまたまそのコンピューターがウイルスに感染していて、重篤な病気となる。それを助けるべく、ハッカーを探し出し、アンチウイルスプログラムを得ようとする。
 題名からは想像も出来ない最新のコンピューター技術をテーマにしたミステリーであった。
 このようにハッカーが題材となるミステリーが最近多くなってきている。
  


Posted by 北のフクロウ at 10:00Comments(0)読書

2017年12月08日

失われた遺骨 マチルデ・アセンシ著 マグノリアブック

 マチルデ・アセンシが「聖十字架の守り人」の次作として書いたミステリー。同じ主人公が今度はキリストの遺骨の入った骨壷を探し出す冒険談の体裁をとっているが、キリスト教の本質を巡る問題提起をしている。
 キリスト教を知ったときに最初に違和感を覚えるのは、キリストの生誕がマリアの処女懐胎によることとキリストが刑死したあとに復活するエピソードである。この小説ではキリストと彼の兄弟の遺骨が出てくる。キリストに兄弟がいたということはマリアの処女性に疑問を呈する。
 いかにもキリストの神性にためにパウロ以降のカソリック教徒が作り上げた物語であるという問題提起である。考えてみればキリストはユダヤ人であり、ユダヤ教の改革を目指したかもしれないが、彼自身はキリスト教信者ではなかった、というのは真実であろう。ローマ帝国が国家等位置の宗教としてパウロのキリスト教を利用したとの歴史的事実と初期のキリスト教の諸派のキリスト教の抗争には興味があって、多くのミステリー作家が小説のテーマに採り上げている。ここでもエビオン派という異端キリスト教徒が出てくるが、彼らはキリスト教の原義がユダヤ教と同じであり、それを融合した形としてキリスト一族の遺骨発見を永年にわたって探索していた。
 マルコポーロが重要な役割を果たしているなど荒唐無稽な所があるが、ミステリーとしては良くできた作品である。  


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2017年12月08日

最後の晩餐の暗号 ハビエル・シエラ著 イースト・プレス

 「最後の晩餐」は言うまでも無くレオナルド・ダ・ビンチの傑作。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラッツエ修道院の食堂にある壁画。この名画には謎があるということはダン・ブラウンの「ダビンチ・コード」でも明かされた。イースト・プレスのこの作品も謎解き要素が主題であるが、当時のローマ・カソリックと異端とされたカタリ派との確執が秘められている。レオナルド・ダ・ビンチの一連の宗教画は他の画家の描く宗教画と違って、約束事が守られていない。そこにダ・ビンチのカタリ派的な異端性を感じてこのミステリーになったのであろう。  


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2017年11月22日

ミレニアム4 ダビッド・カーレンクランツ著 早川書房

ミレニアムは3巻までスティーグ・ラーソンが書いていて、世界的なベストセラーになったが、作者の急死によりそこで終わるかに思われていた。しかし出版社のノーシュテッツ社がダビット・カーレンクランツに依頼し、4作目を市場に出したのがこの「蜘蛛の巣を払う女」である。
 背中にドラゴンのいれずみを入れた天才ハッカーリスベット・サランデルとミレニアム社のジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィストは健在である。AIの世界的な研究者フランス・バルデルが何者かによって殺害されるがその謎を追って、二人が活躍するが、謎解きをするキーとなったのがフランスの自閉症の息子アウグストである。サヴァン症候群という数学的に優れた能力を持つ子供が登場する。
 AIが進むといずれの日にか人間の能力を超えたロボットが世界を支配する世界が生まれるかもしれない。
 日本で量子コンピューターが出来たという報道がなされたが、これによってAIがますます発展することであろう。  


Posted by 北のフクロウ at 09:54Comments(0)読書

2017年11月22日

支配者 C.J.サムソム著 集英社文庫

 チューダー王朝弁護士シャードレイクの第3作目。ヘンリー8世がヨークに巡幸した際に随行を命じられ、時のカンタベリー大主教から密命を受ける。イングランド中世の田舎の情景が良く反映されている。この作品ではチューダー王朝ののそもそもの生い立ちに大いなる疑問を提している。すなわちヘンリー8世の祖父エドワード4世がその父ヨーク公リチャードの実子であるかどうか、ということである。もし実子でないとすると王位は別の流れになっていてもおかしくない。この時代の英国史はじつに複雑で、小説や映画にも良くなっている。
 そもそもヘンリー8世が興味深い人物である。生涯6人の王妃を迎えたが、多くを自らの手で処刑している。王位を自分の男子に譲ろうとし、男子をうむ可能性のある王妃を迎えることが理由で、ローマカソリック教と決別し、イギリス国教会を新たに建て、そのトップとなった。ヨーロッパに勢力を伸ばすためにフランスと対立し、スペインやドイツ諸国と同盟関係を結んだりした。国内ではスコットランドやヨークとも対立した。
 この小説では王妃キャサリン・ハワードが出てくるが、この王妃も臣下との密通を理由に処刑されている。
 すべてシャードレイクの行動に従って物語が展開しているので、主人公になったような感じでその時代に入り込んでいける。次のシリーズにも続くようなので、楽しみである。  


Posted by 北のフクロウ at 09:30Comments(0)読書

2017年11月22日

箱根の坂 司馬遼太郎著 講談社

 北条早雲を主人公とする歴史小説。北条早雲は戦国時代の走りになった人物とされるが、その詳細は明らかになっていない。
 もとは伊勢新九郎という鞍造りであったという。ただし並みの鞍造りではなく、時の将軍足利善政の儀典主任であった伊勢貞親の親類筋にあたる。伊勢家は小笠原流とならぶ伊勢流という幕府の行儀作法の家元に相当する。伊勢家は殿中の作法を整備したために幕府内に権勢を持っていた。その伊勢家に寄宿していたのが伊勢新九郎であったという。その新九郎が伊豆に拠点を持ち、そこから相模に勢力を伸ばして小田原に居城し北条家となる。このあたりは応仁の乱後の室町幕府の騒乱を反映しているようで、関東が戦国時代に突入していたことを示している。歴史的によくわからないだけに小説家としての司馬遼太郎の面目が躍如している。司馬は北条早雲を民意を掴んだ新しいタイプの施政者と捉えている。もっと研究されてもいい人物かと思う。  


Posted by 北のフクロウ at 08:56Comments(0)読書

2017年11月22日

閃光 キャサリン・コールター著 二見文庫

 シリーズの第11弾作。シリーズの主人公はディロン・サビッチとその妻レーシーだが、この作品ではルーシー・カーライルとクープ・マクナイトのFBI捜査官である。事件はかっての殺人鬼の娘の引き起こす殺人事件とルーシーの父親の死にまつわる不可解なミステリーが錯綜している。このように二つの事件を平行して進めるのがキャサリン・コールターの常套手段である。
 時間を巻き戻すという非科学的な秘密が織り込まれているが、不自然で、いかにも女性作家のミステリーである。
  


Posted by 北のフクロウ at 08:28Comments(0)読書

2017年10月30日

札幌交響楽団第604回定期演奏会

  キタラ、10月27日(金)
  エリシュカさんが札幌で演奏する最後の記念すべき定期演奏会。
  86歳になって医者から海外での演奏会を止めるように言われたという。確かにチェコと日本は遠い。長い旅行時間や時差は健康には良くないであろう。
  最後の演奏会とあって、金曜日の定期演奏会には珍しくキタラ満席の大聴衆が集まった。
  エリシュカさんの人気と、別れを惜しむ気持ちがこの聴衆を集めたことだろう。

 プログラムはスメタナ 売られた花嫁序曲
         ドボルザーク チェコ組曲
         リムスキーコルサコフ 交響組曲「シェラザード」

 シェラザードは札幌交響楽団を始めて指揮した際のプログラムの1曲で、名誉指揮者を辞めることが決まってから、指揮者の希望で差し替えられたものだという。
 記念の演奏会なので、演奏にも力が入り、いつもの演奏会にもまして、出来のいい演奏会ではなかったかと思う。
 指揮ぶりは元気そのもので、まだまだ続けられそうな感じであっただけに、これでもう会えないかと思うと残念な気持ちでいっぱいだ。

 数年前パークホテルで朝食を摂っていた時に、偶然奥様と食事をしていたのを目にしたことを思い出す。よきおじいさんといった趣で、親しみを感じたものだ。
 
 いつまでもお元気で、過ごされることを願っています。
   


Posted by 北のフクロウ at 10:28Comments(0)音楽

2017年10月30日

こんなダンナが欲しかった? アド・ハドラー著 文芸春秋

 妻が病院の経営者になったため、像塩化の仕事をやめ、家事に専念しなければならなくなった主夫のお話。
 そこらにいる主婦顔負けの家事遂行能力を有するが、それなりに悩みがある。
 確かに男が専業主夫になることはアメリカにあっても珍しいことなのだろう。食事、洗濯、掃除、子供の世話、教育、近所の専業主婦との付き合い等々様々な家事があり、仕事と主夫の両立は難しいであろうが、見事にこなしている。
 あまり家内には読ませたくない本である。  


Posted by 北のフクロウ at 10:09Comments(0)読書

2017年10月30日

ライブラリーファイル スタン・リー著 創元社文庫

 米ソ冷戦時代の情報戦で、アメリカにライブラリーと称する組織があったというフィクション。そこでは12名のスペシャリストが様々な情報を駆使してソ連の動向を探り、アメリカが軍事行動を起こして勝利する確率をOFFという暗証名で計算していた。そのような情報戦がソ連にもれている疑いがあり、メンバーを監視する役割をごみくず分析の専門家である主人公に与えられる。主人公は11人の公私にわたり監視する権限が与えられるが、いたるところにマイクロカメラが張り巡らされていて、24時間すべての行動が把握できる。こんな世界は今になって監視カメラ社会の先取りをしているが、今よりも徹底しているようだ。共謀罪法が出来て、日本も今後益々その傾向が強まることだろう。
 米ソ対立の第3次世界大戦は主人公の活躍で無事回避されたが、不完全な人間のこと、何がきっかけで戦争が起きるか分からない不確実な時代になった。  


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2017年10月30日

カリブ深海の陰謀を阻止せよ クライブカッスラー著 新潮社

  クライブカッスラー親子の作によるダークピットシリーズの最新作。
  ダークピット親子が出てきて活躍する正統的なNUMAシリーズで、最近同じような共作で、いろいろ出しているが、本線に戻ったということか。親子の共作というのもいくつかあるが、いまだダークピット健在である。
  今回の舞台はカリブ海。キューバの政変が背景にあって、北朝鮮が絡む。時代の先取りをしている。そこにアステカの秘宝やら、米西戦争の原因の歴史やらが絡んで、大変盛りだくさんである。1931年生まれであるから、86歳か。まだダークピットシリーズの24作目を完成しているというから、楽しみなことである。  


Posted by 北のフクロウ at 09:42Comments(0)読書

2017年10月11日

下町ロケtット 池井戸潤著 小学館

池井戸潤が直木賞を取った作品。池井戸作品の特徴が良く出ている。
 中小企業が金融機関や大企業を相手に技術力を持って倒産の危機を回避する。
 ここではロケットエンジンの研究者であった主人公がロケット打ち上げ失敗の責任を取って親の会社の社長になる。
 そこで開発したバルブシステムが大企業の嫌がらせを見事に跳ね除けて、ロケット打ち上げ成功にいたるサクセスストーリーである。
 企業にとって地財戦略が如何に重要化を良く示したものであり、経営に大いに役立つ。
 中小企業の経営者に読んでもらいたい作品である。  


Posted by 北のフクロウ at 10:05Comments(0)読書

2017年10月11日

暗き炎 C.Jサンソム 集英社文庫

チューダー王朝弁護士シャードレイクシリーズの2作目。
 イングランドチューダー王朝ヘンリー8世時代を舞台とするミステリー。
 主人公が脊柱後湾症の弁護士で、時の宰相クロムウエルに仕え、難事件を解決する。
 今回は東ローマ時代に使われたというギリシャ火薬(暗き炎を発する)を巡る殺人事件と主人公が無実の罪でとらわれた少女の裁判事件とを絡めて、ヘンリー8世時代の政略、陰謀を背景に物語が進展する。
 その時代が非常に細かく描かれていて、ロンドンの悲惨さが良く分かる。著者がバーミンガム大学で歴史学を修めている成果が良く分かる。
 当時のヘンリー8世が離婚を禁じたカソリック教に反発して、国教会を創立したのは、有名な歴史的事実であるが、プロテスタトとカソリックと国教会が宗教闘争を行ったことが、当時の世相に反映している。多くのカソリック協会や修道院が破壊され、混乱の中にロンドンに住処を求めて人々が集まってきた。錬金術師も活躍していた。ギリシャ火薬は今で言うナパーム弾のような物で、石油を含有しているため当時のイギリスでは製造できなかった。これを所有することは敵対していたフランス、スペインに対して、優位に立てる武器であった。
 現在の北朝鮮の水爆や大陸間弾道ミサイルにも匹敵する武器であったろうと思われる。いつの時代も変わらないと思う。  


Posted by 北のフクロウ at 09:57Comments(0)読書

2017年10月02日

代償 キャサリン・コールター著 二見文庫

FBI捜査官シャーロックを主人公とするシリーズ代13作目。ただしこの作品では、連邦保安官助手イブとFBI捜査官ハリーが主人公となって、新鮮さを打ち出している。こちらは略奪とは異なり、キャサリンの単独作品である。
 そのためか筋の展開に饒舌さが目立つ。ロマンチックミステリーといわれるゆえんである。
 意外な犯人には、ビックリするが、中国のスパイが絡んでいて筋を複雑にしている。
 続けてシリーズを読むべきかどうかは、迷う所である。  


Posted by 北のフクロウ at 08:39Comments(0)読書

2017年10月02日

シルヴァー・タワー ディル・ブラウン著 早川書房 

 ディル・ブラウンの小説は、軍事オタクっぽく、ついて行くのが難しい。
 時は米ソ対立時代であるから、1980年代であろうか。
 シルヴァー・タワーはICBM要撃を有人宇宙ステーションが担う。レーガン大統領のスターウオーズ戦略防衛は無人の宇宙基地からのICBM要撃であったが、昨今の北朝鮮の挑発を考えると、単に小説の中の話ではなく、宇宙防衛を真剣に考えるべき時代になってきているのかもしれない。 
 人工衛星のよる監視システムはその一環であろう。
 そのうち、中性子爆弾も現実のものになるかもしれない。
 この小説の中の武器がどの程度現実のものかは分からないが、この小説が書かれたのが、1988年であったことを考えると、かなりのものが実現しているのではないか。
 軍事ミステリーの第一人者である作者にとって、北朝鮮を巡る状況をどのように考えるか、聞きたいところである。  


Posted by 北のフクロウ at 08:20Comments(0)読書

2017年09月18日

イエスの遺言書 エリック・ベーダー著 マグノリアブックス

 キリスト教のスタート時はミステリーの宝庫であるが、ここではカソリックで異端とされたグノーシス派の一派のグノーシス・オプサルヴァンティス派が永年秘匿していたキリストの遺言書と第5元素を巡る教団と作家創造の神血の聖クレメンス騎士団との抗争である。聖クレメンス騎士団というのは実在する聖ヨハネ騎士団を基にしているという。
 第5元素というのは錬金術の時代にエーテルとして、生命の元といわれたもので、これを使うと死者も蘇るという。キリストが秘蹟を行った際に使ったといわれる。このあたりはあまり科学的ではないが、ミステリーの格好の題材になっている。
 ただしこの翻訳はちょっといただけない。翻訳協力として株式会社トランネットという名前が記されているから、おそらくアルバイトに直訳させて、市ノ瀬美麗という訳者が日本語らしい体裁に整えたのではないかと想像する。せっかくの面白いミステリーも訳がまずいと興ざめである。  


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2017年09月18日

略奪 キャサリン・コールター他著 二見文庫

コールターはすでにFDAの捜査官を主役とするシリーズを出しているが、新たにシリーズをJ.T.エリクソンと共著で始めた。
 前のシリーズで出ていたFDA捜査官も顔を出しているので、シリーズの継続性はある。
 このシリーズの主役は元スパイで、イギリスの警察官が主役となり、新たに女性FDA特別捜査官が加わっている。
 事件はイギリスのコ・イ・ヌールというダイヤモンドの盗難事件である。このコ・イ・ヌールというのはビクトリア女王時代にインドからラホール条約の元にイギリスに引き渡された。そのとき186カラットだったが、見栄えが悪かったので、再カットされ、105カラットになったものという。
 ビクトリア女王のブローチであったが、その後アレクサンドロ王妃とメアリー王妃の王冠を飾っていたもので、現在はロンドン塔に飾られている。イギリスに行った際、ロンドン塔で見たような記憶がある。
 物語は王大后の王冠がメトロポリタン美術館に貸し出された際に、「キツネ」という女泥棒によって盗まれ、それを米英の捜査官が解決するという物語である。
 今キャサリン・コールターの別な小説「代償」を読んでいるが、J.T.エリクソンが加わったためか、ストーリーがスピーディーで、活劇場面が良くなった。そこが女性作家と男性作家の違いがあるように思う。  


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2017年09月10日

銀翼のイカロス 池井戸潤著 ダイヤモンド社

 ご存知池井戸潤の半沢直樹シリーズの第4作目。半沢直樹も営業2部の次長になっている。法人担当だが、企業再建に手を焼いている航空会社の再建を担当することになった。航空会社は日本航空が想起されるし、女性国交大臣は小池百合子を思い出してしまう。
 合併銀行の相方の重役と国会議員の癒着があり、再建策の立案すら、国交省再建タスクフォースの横槍が入り思うようにならない。
 そこは半沢直樹、胸のすくような正義感で、建前を貫き、陰謀を暴いていく。結末が分かっているだけに安心して読むことが出来る。
 これもドラマ化して人気を博するのではないか。ただし国交省あたりから横槍が入らなければ良いが・・・・。
 その前にテレビ局は国の意向を忖度して、テレビ化を遠慮するか。
 日本航空がスポンサーになったら面白いと思うのだが・・・・・。  


Posted by 北のフクロウ at 14:47Comments(0)読書

2017年09月10日

わが孫育て 佐藤愛子著 文芸春秋

 我が家には5人の孫がいるが、幸いのも千葉、神奈川と遠方であり、夏休み、冬休み、まれに春休みにしか来ない。
 佐藤愛子は2世帯住宅に住んでいるから、いやがおうでも孫と付き合わざるを得ない。孫は隔世遺伝というほど、佐藤愛子に似ていると言う。さぞかし毒舌で、嫌味な孫なのであろう。そんな佐藤愛子が92歳を過ぎても健在である。ますます毒舌に磨きがかかってきている。  


Posted by 北のフクロウ at 14:35Comments(0)読書

2017年09月10日

夜想曲集 カズオ・イシグロ著 早川書房

ミステリー以外の小説はほとんど読まないが、たまたま図書館で目に留まって、借りてきた。
 音楽と夕暮れをめぐる5つの物語という副題にあるように短編集である。
 音楽と危うい関係の男女の物語で、白黒のつかない結末になっている。一番嫌いなタイプの小説であった。
 作者が日本人(国籍はともかく)であることも、影響しているかもしれない。
 バックグラウンドにある欲が流れていると小説の印象も異なると思うがいかんせん本であり、それも難しい。  


Posted by 北のフクロウ at 14:25Comments(0)読書