さぽろぐ

  読書・コミック  |  札幌市北区

ログインヘルプ


2021年04月12日

探偵の探偵1,3 松岡圭祐著 講談社文庫

 前に読んだ「黄砂の籠城」が面白かったので、「探偵の探偵」も読もうと思った。
 「探偵の探偵」という題名も興味があった。
 結論を言えば、ミステリーとしては、いかにも日本人作家のミステリーというべき作品で、さほど感心するものではなかった。
 妹のストーカー誘拐事件で、調査結果を出した探偵の存在が許せず、自らが探偵の探偵となって、悪の探偵を摘発排除する若い女性の話。
 1では主人公がいかにして探偵の探偵になったか、3では求めた妹誘拐事件の探偵を探し出し、見事復讐を果たす。その間に2があるのだが、残念ながら、2は図書館になかった。続きの4もあるので、主人公が引き続き探偵の探偵を続けるらしい。
 わざとらしいのは、非力な若い女性探偵の存在がいかにもアニメっぽく、ピンチの際の打開策が、非現実的で認めがたい。警察が探偵の探偵の存在を知りながら、証拠をつかめず、放置せざるを得ないというのも不自然である。  


Posted by 北のフクロウ at 08:57Comments(0)読書

2021年04月08日

化学探偵Mr.キュリー1,2 喜多喜久著

短編集。私立大学理学部化学科准教授沖野春彦と大学庶務課の新人七瀬舞衣が主人公。
化学探偵と埋蔵金の暗号 周期律表を地図の位置の暗号解読の手段としたところが面白い。
化学探偵と奇跡の治療法 乳がんの治療にホメオパシーを勧める医者が出てくる。
化学探偵と人体発火の秘密 カツラにニトロセルローズを浸み込ませた発火装置
化学探偵と悩める恋人たち エイズになって恋人に病気を打ち明けられない学生の物語
化学探偵と冤罪の顛末 クロロホルムが麻酔剤として利用されている
化学探偵と炎の魔術師 テルミット反応 金属の酸化物とアルミニウムの反応
化学探偵と盗まれた試薬の使途 過酸化水素の利用法
化学探偵と疑惑の記憶 アミグダリンのがん治療
化学探偵と幻を見た者たち 1,4-ブタンジオールの幻覚剤
化学探偵と人魂の正体 ウランガラスの発光現象
いずれも化学者作家の面目躍如  


Posted by 北のフクロウ at 10:17Comments(0)読書

2021年04月08日

ハゲタカⅡ 真山仁著 講談社文庫

 鷲津政彦が乗っ取りファンドを率いて企業を支配しようとする活動を描いた「ハゲタカ」がテレビで話題に上った。これはその続編で、繊維会社や電機会社が今回は乗っ取りの対象である。
 繊維会社は「鈴紡」といい、電機会社は「曙電気」という。前者は「カネボウ」がモデルであり、後者は富士通か、NECか、東芝か。日本の電機会社のいずれかがモデルになっているのであろう。
 昨日から東芝がイギリスのファンドからTOBをかけられたという記事が新聞に載っていた。小説の世界ではなく、現実のものとなっている。
 フアンドによるTOBは今では珍しいことではなくなった。企業が弱った時にフアンドに目を付けられ、乗っ取りに会うことを経営者は絶えず注意していなければならない時代になった。資本主義と言えばそれまでだが、油断のならない時代になったものである。  


Posted by 北のフクロウ at 09:24Comments(0)読書

2021年04月02日

黄砂の籠城 松岡圭祐著 講談社文庫

 義和団事件の列国の籠城事件は映画「北京の55日」で描かれていた。
 日本人の主役は柴五郎中佐と言われる人物。彼は会津藩出身でありながら、士官学校を経て、最後は大将にまで上り詰め、1945年終戦後、自決を謀るが、死にきれず、そのけがが原因で死亡するという、歴史上の人物。この義和団事件で列国の軍人をよく統率し、全滅を免れ、各国の称賛を浴びた。どこまで史実を表しているかはわからないが、この事件で清国が一層滅亡の一途をたどった事件として知られている。
 当時の様相は柴五郎の回想録などで、かなりの事実を踏まえているように思われる。日本が植民地主義に走った事件でもあった。  


Posted by 北のフクロウ at 09:32Comments(0)読書

2021年04月02日

眠る狼 グレン・エリック・ハミルトン著 早川書房

 ニューヒーロー登場である。
 G.E.ハミルトンの処女作。バン・ショウという陸軍レンジャー部隊軍曹が主人公。
 祖父からの手紙で休暇を取って会いに行ったところ、銃で撃たれて瀕死の重傷を負っていた。そこから犯人探しが始まる。
 その祖父はバンの育ての親替わりで、泥棒が裏の稼業、表は建設業で、バーのオーナーという怪しげな人物。
 回想ではその祖父がバンに泥棒の手ほどきをし、相棒でもあった。若い時に仲たがいをし、軍隊に入った。
 祖父は大きな仕事をし、それが原因で狙撃されたらしい。仲間内の争いのような様相だが、実は真犯人は・・・・・。というミステリー。
 シアトルを舞台にした小説は珍しい。海が舞台になっているのはシアトルならでは、である。
 リー・チャイルドのジャック・リーチャーとよく似た雰囲気の主人公で、今後の活躍が期待できる。  


Posted by 北のフクロウ at 09:21Comments(0)読書

2021年03月28日

化学探偵Mr.キュリー 喜多喜久著

 喜多氏は製薬会社の研究員を辞め、作家一本に仕事を絞って、小説を書きだした。
 このシリーズも8巻、9巻と数を重ね、沖野春彦と七瀬舞衣との関係がどうなるかが、気になるが深化する気配は9巻段階では見られない。
 化学探偵と棄てられた覚醒剤 メタンフェタミン
 化学探偵と禁断の果実    未熟なライチの実に含まれているヒポグリシン
 化学探偵と爆発動画の怪   金属ナトリウムと水の反応
 化学探偵と心の枷      真空ポンプの低周波音
 池のほとりに立つ彼女     キョウチクトウの強心配糖体
 化学探偵と赦されざる善意   シアナミドとアルコールの反応
 化学探偵と金縛りの恐怖    建物の傾き
 化学探偵とフィクションの罠   蜘蛛の糸と紫外線による脆化
 化学探偵と後悔と選択     防水スプレーのシリコーン成分
 化学探偵と夢見る彼女     解熱鎮痛剤
 いずれも化学者あるいは研究者としての化学知識や研究者の問題から派生するテーマを小説の題材としていることに共感を覚える。  


Posted by 北のフクロウ at 16:10Comments(0)読書

2021年03月28日

ハーディ はげたか2.5 真山仁著 講談社文庫

 ハゲタカ の真山仁作品の続きだが、ハゲタカⅡの続編なら、ハゲタカ2.5としたところが、続編らしからぬところ。
 主人公が鷲津政彦ではなく、松平貴子というミカドホテルの創業者の長女で、リゾルテ・ドウ・ビーナスという世界的なホテルチェーンの手から、ミカドホテルの独立を勝ち取ろうという物語。ホンコンの富豪が貴子の後ろ盾になって、助力を申し出るが、実は大富豪は中国の国家安全部の影の実力者で、中国の内部闘争が絡み、複雑な様相となる。しかも大富豪の娘が大富豪に歯向かい、復讐しようとするから、ややっこしい。日本人作家の作品にしてはよくできた方だと思うが、ご都合主義的なところもあって、話が飛躍するところがみられる。もっと緻密さがこの種のサスペンスには必要であろう。  


Posted by 北のフクロウ at 15:32Comments(0)読書

2021年03月20日

シルクロード行 井上靖歴史紀行文集 第3巻

 井上靖の膨大な歴史紀行のうちのシルクロードに関するもの。
 その中で、1965年5月ころ、ビヤンジケント、タシケント、ブハラ、サマルカンドを訪問した紀行文をピックアップして読んだ。
 というのも、数年前キルギス、ウズベキスタンを旅行したことがあり、地名になじみがあったからである。
 残念ながら、井上靖の名文をもってしても、地図や写真抜きではイメージを膨らませることが難しい。いわゆる百聞は一見に如かず、で旅行したイメージがあるから、読んで納得することができる。
 NHKの「シルクロード」が再放映されていたが、このイメージの方が印象に残るのも、そうである。このシルクロードは1980年代であったろうか。10年にわたる労作で、NHKでなければできない作品であった。
 中央アジアのウズベキスタンあたりはチムールの時代文化の中心であった。その面影はサマルカンドに行くとよくわかる。
 その雰囲気は井上靖の紀行文でもよく表現されていた。  


Posted by 北のフクロウ at 10:13Comments(0)読書

2021年03月20日

化学探偵Mr.キューリー6 喜多喜久著  中公文庫

ウイキペディアの著者紹介
喜多 喜久(きた よしひさ、1979年 -)は、日本の小説家。

徳島県三加茂町(現・東みよし町)出身[1]。香川県在住。徳島県立脇町高等学校卒業[2]。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了[3]。大手製薬会社の研究員として勤務する傍ら執筆活動を行なっていたが、[4]2017年3月末を以て退職。専業作家となる[5] 。2010年、『ラブ・ケミストリー』(応募時のタイトルは「有機をもって恋をせよ」)で第9回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞する[6]。2011年、同作で小説家デビュー。ペンネームの由来は「名字は本名で、縁起のいい名前を」という思いから。井上喜久子のファンである。

 大手製薬会社の研究員を辞め、小説家一筋になったようである。才能のある人は何でもできるようで、うらやましい限りである。
 キューリーシリーズは9冊ほど出ているようで、七瀬舞衣という大学庶務課の若い職員を狂言回しにして、Mr.キューリーこと沖野晴彦准教授が化学的知識を駆使して、事件解決を図るというもの。軽いタッチで、読みやすい。
 シリーズ6はこのシリーズ最初の長編もので、アメリカからの留学生天才化学者エリーが全合成しようとする「トーリタキセルA」をめぐる事件である。著者の経験から得られたであろう大学同士の共同研究の有様が背景に描かれている。DNAグリッピング法とかコンピューターシミュレーションの有機合成などそれらしい専門知識がちりばめられているところが、薬学系の元研究者らしい。
化学探偵Mr.キューリー5は6つの短編からなるシリーズで、いずれも化学者のひねりが効いている。

  


Posted by 北のフクロウ at 09:56Comments(0)読書

2021年03月14日

ブラック・アウト マルク・エルスベルグ著 角川文庫

 東日本大震災の後に、書かれた小説で、世界の混乱を企図する無政府主義者のテロリストによって、イタリア、スエーデンを端緒とする停電からヨーロッパ全土に大停電が起きる。いわゆるブラックアウトだ。胆振東部地震で北電厚真火力発電所が稼働停止し、北海道全体がブラックアウトを経験した。これは3日くらいで復旧したが、ヨーロッパ全土のブラックアウトは10数日に及び原発が爆発し、放射性物質を拡散するという大事故を誘発する。各国の混乱ぶりを克明に描いているのは、日本の大地震後の混乱をつぶさにみて、シミュレーションした成果であろう。
 停電の端緒がメーターの書き換えとか原発の爆発が計器の表示の誤作動とか、コンピューター社会では起こりうることであり、悪意を持ったハッカーによって、容易に起こしうることは恐ろしい世の中になったものだ。
 犯人が分からないうちは中国が犯人だと想定して報復を軍部が考えるまでに至る。
 現代でもロシア、中国、北朝鮮が国家レベルでハッキングを行っているといわれるから、このような事態が起きないとも限らない。
 一刻も早く原発を止めなければならない一つの理由である。  


Posted by 北のフクロウ at 16:04Comments(0)読書

2021年03月14日

素晴らしき世界 マイクル・コナリー著 講談社文庫

 レイトショウの後継作ともいえるミステリーで、レイトショウの主人公のレネイ・バラードとボッシュが一緒に犯人探しをするという豪華作品。ボッシュも60代半ばとなり、引退寸前。この作品中に現役引退し、あとはバラードに主人公を任せるという設営となっている。
 タイトルの「素晴らしき世界」とは裏腹にロスアンジェルスの裏社会のどろどろしたところが舞台である。昔の未解決事件を捜査する際にボッシュとバラードが古い資料を共同で調査する。それと進行中の事件が絡まって、複雑な展開をする。似たもの同士の二人、反発しながら、互いに認め合うというところが面白い。  


Posted by 北のフクロウ at 15:44Comments(0)読書

2021年03月14日

レイトショウ マイクル・コナリー著 講談社文庫

 マイクル・コナリーと言えば、ハリー・ボッシュシリーズだが、陳腐化を避ける意味か、レネイ・バラードというヒロインを生み出した。
 彼女はハリー・ボッシュの生まれ変わりと言ってもいいような、硬派の刑事である。上司からセクハラを受け、それを訴えたが同僚の裏切りにより認められず、上司から夜勤担当刑事に左遷される。それでも刑事が辞められず、ひたすら犯人逮捕にまい進する。組織の論理は彼女には通用しないところが、ボッシュとそっくりである。二つの事件が平行して進行するところもボッシュシリーズと同じである。
 一つは男娼の殺人未遂事件、もう一つはナイトクラブでの銃撃殺人事件。前者は独自の観点から犯人を特定するが、単独捜査のため、あわや犯人に殺されそうになる。後者は身内に犯人がいて、見事な取引で犯人を挙げる。
 レイトショウは「深夜勤務」の意味で、女性刑事にとっては大変ハードな勤務である。事件解決後上司から日勤を示唆されるが、セクハラを認めないため敢えて夜勤勤務を選択するところなど、ボッシュとそっくりである。  


Posted by 北のフクロウ at 15:29Comments(0)読書

2021年02月28日

容疑者 マイケル・ロボサム著 集英社

 臨床心理士でパーキンソン病という主人公。心理分析はできるが、腕っぷしは空っきりダメなあまり格好の良くない男だ。
 それがどういうわけかクライアントの男に殺人犯と疑われるように様々な嫌がらせをされる。そのために逃亡犯の扱いを受け、家庭崩壊の憂き目を見る。犯人を追及し、真実に近づいたと思った瞬間、とんだどんでん返しがある。2/3ほどはあまりに主人公がふがいなくつまらないが、しまいの1/3になって俄然面白くなる。イギリス的なユーモアがあって、アメリカの犯罪ものとはいささか異なる。  


Posted by 北のフクロウ at 16:37Comments(0)読書

2021年02月26日

札幌交響楽団新定期演奏会HITARUシリーズ

 今年から札響が演奏会をキタラシリーズとHITARUシリーズの二本立てとし観客動員数の増加を図ることになった。キタラが改修工事の入ったので、昨年の後半から定期演奏会も新定期演奏会もHITARUで行われるようになった。
 昨年はコロナの影響で、札響は苦難の年となった。
 今回の新定期演奏会はまだコロナの影響があり、プログラムが一部変更され、かえって魅力あるものとなった。
 指揮は広上淳一さん、チェロは佐藤晴真さん
 伊福部昭 交響譚詩
 ハイドン  チェロ協奏曲第1番
 チャイコフスキー 交響曲第5番
 ハイドン チェロ協奏曲は新鋭佐藤晴真氏を迎え、新鮮な響きであった。きけば22歳の新鋭で、ミュンヘン国際音楽コンクール優勝者だという。
 チャイコフスキーの5番は広上指揮で堂々とした演奏であった。
 札響はコロナで演奏会が開けない時期を過ぎてから再開し、見違えるほど演奏が素晴らしくなった。休演期間中の充電が良かったのか、再開後の演奏できる喜びが演奏に乗り移っているのか。
 HITARUは最初音が響かないなという印象があったが、慣れるとそれなりによく聴こえるようになってきた。ステージの暗い色調が影響しているのかもしれない。キタラと比べると、演奏会場がフラットなので、反響がないように感じる。演奏する側はどうなのだろうか。  


Posted by 北のフクロウ at 10:07Comments(0)音楽

2021年02月26日

パーフェクト・ライフ マイク・スチャート著 創元推理文庫

 精神科医の研修生である主人公の患者が何者かに殺害され、犯人の嫌疑が主人公にかかる。主人公の過去に係わる何者かが主人公の危機を救う。果たして犯人は誰か。
 使っているパソコンがWindowsXPであるところから、時代が分かる。ハッカーもIPアドレスをたどると誰かわかるなど、かわいらしいものだ。
 主人公もコンピューターのプロの手を借りて、事件解決を図る。  


Posted by 北のフクロウ at 09:44Comments(0)読書

2021年02月26日

暗黒結晶 ディープ・ファゾム ジュエームズ・ロリンズ著 扶桑社ミステリー

 ディープ・ファゾムというのはサルベージ船の名前。主人公ジャック・カークランドはそのサルベージ船の船長で、過去に宇宙船の乗組員として同僚で恋人を事故で失い、辞めてサルベージ船の船長になったという経歴の持ち主。
 地球上で大地震が起こり、エアフォースワンが墜落し、その捜索を依頼される。その遭難の原因に係わるのが暗黒結晶である。気宇壮大な嘘をもっともらしく小説にするのが、ロリンズの真骨頂である、と解説にあるが、嘘か本当か読んでいるうちはわからない。
 もっとジャック・カーランドの活躍を読みたいものだが、シリーズ化はされていないようだ。
 そういえば、ロリンズのシグマフォースシリーズの続編も久しく読んでいない。  


Posted by 北のフクロウ at 09:36Comments(0)読書

2021年02月14日

長く高い壁 浅田次郎著 角川書店

 久しぶりの浅田次郎作品を図書館で見出し、すかさず借りた。2018年初版出版とあるから、さほど新しくはないが、在庫のうちでは新しい方だ。
 浅田作品にしては、推理小説風で、新境地だ。題名にあるように万里の長城が舞台で、日中戦争の満州もので浅田の得意分野だ。ただミステリー作品であるとことが珍しい。万里の長城の守備隊が10人まとめて殺され、犯人捜しを探偵小説家である従軍作家に求められる。
 犯人はわかったが、従軍記事は見事に真実を隠ぺいしたものになった。作家の気持ちに共感できる。  


Posted by 北のフクロウ at 20:27Comments(0)読書

2021年02月14日

発火点 C.J・ボックス著 創元推理文庫

 ボックスのおなじみジョー・ピケットシリーズの最新作。
 日本の出版会社が講談社から創元社に変わった。訳者は変わらず。
 ジョー・ピケットシリーズの前作は「鷹の王」であったが、主人公がネイト・ロウマノスキーであったから、久しぶりである。
 シリーズはだんだんつまらなくなることが多いのだが、今回は山火事のスリルや殺人事件やら盛りだくさんである。しかも最後は猟区管理官の職を辞し、また知事の特命事項を担当するようである。まだまだ先があるということであろう。
  


Posted by 北のフクロウ at 20:17Comments(0)読書

2021年02月07日

七人目の子 エーリク・ヴァリア著 ハヤカワ文庫

 デンマーク人作家の作品。
 ノルウエーやスェーデン人作家と同じく北欧の作品に共通して言えるのは、名前が覚えにくいこと。
 デンマークと言えば、アンデルセンであるが、気候と同じく陰鬱で、悲劇的という印象がある。
 この作品にも出てくるが、ニールス・ボアとかキェルケゴールとか、結構先進的、世界的な人物を輩出している。
 ところでこの作品、養護院に同室した7人にまつわる物語で、スキャンダラスな事件を背景に、政治やマスコミが絡んで、複雑である。
 最後にアッと驚く結末が控えていて、だんだん期待感が増す。ただ人間関係が名前の覚えにくさもあって難解であり、とっつきにくさがある。  


Posted by 北のフクロウ at 10:11Comments(0)読書

2021年01月29日

遭難船のダイヤを追え クライブカッスラー&ジャックダブラル著 ソフトバンク文庫

 クライブ・カッスラーのオレゴン号シリーズの第一作目に当たる。
 ダイヤモンドは少数の企業によって数量価格がコントロールされているが、ダイヤモンド鉱山で働かされていた原住民が秘密裏に持ち出した原石が市場に出ると紙業に混乱をきたす。それを阻止しようとする悪者と原石を入手しようとする抗争が主題。コンゴ軍の将軍がダイヤモンドカルテルと手を組んで、ジンバブエ野党党首を捕獲し、それを奪還しようとするジンバブエ革命軍との抗争が絡む。
 ジンバブエはビクトリアの滝を見に行った時に通ったので親しみがあるが、南アフリカと言い、コンゴといい、ダイヤモンドや鉱物資源をめぐる抗争にはいとまがなく、数々のドラマを生んでいる。これもその一つに数えられよう。  


Posted by 北のフクロウ at 09:18Comments(0)読書