2014年02月19日
葡萄園の骨 アーロン・エルキンズ著 ハヤカワ文庫
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー主人公の17作目である。安心して読めるミステリーである。これだけ骨をミステリー解決のヒントにして良くタネが尽きないものだと感心してしまう。舞台をトスカーナの葡萄園に置いて、イタリアのワインとおいしい料理が出て来る。それもこの作品の魅力だ。エルキンズには美術関係の作品があるが、今度はそちらの方面の作品を読んでみたいものだ。
2014年02月19日
パズル・パレス ダン・ブラウン著 角川書店
「ダ・ビンチコード」のダンブラウンの処女作だという作品。「ダ・ビンチコード」が爆発的に売れて、処女作にもスポットが当たった。暗号ものではあるが、さほどむずかしい暗号ではない。いろいろ問題のあるNSAの諜報活動を採りあげ、解けない暗号を装ってワームを仕込む、という天才的なハッカーが出て来る。もし彼が成功したなら、アメリカのデータ・ベースが丸見えになってします。時間との争いがあってそれなりにスリルがある。ただダ・ビンチコードほど歴史的な面白さがないので、やはり処女作かなと思ってしまう。ウランの同位体の原子量がパスワ-ドになるなど、やや安易な設定である。
2014年02月11日
ロシア・作曲家たちのプロムナード 札響名曲シリーズ
札響名曲シリーズの一つ。ロッセン・ミラノフ指揮、ニコライ・ホジャイノフをピアノソリストに迎えた。
バルトーク ルーマニア民族舞曲
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
リャードフ バーバ・ヤガー
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」
ニコライ・ホジャイノフという22歳の若手ピアニストは才能があると思った。可愛らしい顔をしているので、女性に人気があるのではないか。名曲シリーズは定期演奏会よりお客が入るが、それにしても良く入っていた。指揮者、ピアニストの影響があったのかもしれない。
キタラ 2月8日(土)
バルトーク ルーマニア民族舞曲
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
リャードフ バーバ・ヤガー
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」
ニコライ・ホジャイノフという22歳の若手ピアニストは才能があると思った。可愛らしい顔をしているので、女性に人気があるのではないか。名曲シリーズは定期演奏会よりお客が入るが、それにしても良く入っていた。指揮者、ピアニストの影響があったのかもしれない。
キタラ 2月8日(土)
2014年02月11日
トライアル 真保裕一著 文芸春秋
真保裕一の競馬、競輪、競艇、オートレースを舞台にした勝負師たちの生き様を描いた短編集。長編に見せた切れ味が短編では出ておらず、物足りなさを感じる。勝負師の割には勝負に弱いのが、そのように感じさせるのかもしれない。勝負師の世界に着目した作品を書くというところに作家の企画力がある。
2014年02月01日
第566回札幌交響楽団定期演奏会
1月31日(金)キタラ
悪天候のためか、お客の入りがあまり良くないのが、気になる。
プログラムがあまりなじみのない曲であったためか。
しかし演奏は素晴らしかった。
指揮にマディアス・バーメルト、ヴァイオリンに韓国人の女流バイオリニスト、ペク・ジュアンを迎え、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が圧巻。
身長も高いが、スケールの大きいヴァイオリンに圧倒された。
ハイドンの交響曲第55番「校長先生」やモーツアルトのセレナード第9番は古き良き時代のドイツ・オーストリア音楽の真髄を聴く思いがした。ザルツブルグやウィーンを旅行したことを思い出させる。モーツアルトのセレナードは別名ポストホルンセレナードといい、第6楽章に福田善亮さんの「ポストホルン」の演奏が挿入されるのが特徴。面白い。
悪天候のためか、お客の入りがあまり良くないのが、気になる。
プログラムがあまりなじみのない曲であったためか。
しかし演奏は素晴らしかった。
指揮にマディアス・バーメルト、ヴァイオリンに韓国人の女流バイオリニスト、ペク・ジュアンを迎え、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が圧巻。
身長も高いが、スケールの大きいヴァイオリンに圧倒された。
ハイドンの交響曲第55番「校長先生」やモーツアルトのセレナード第9番は古き良き時代のドイツ・オーストリア音楽の真髄を聴く思いがした。ザルツブルグやウィーンを旅行したことを思い出させる。モーツアルトのセレナードは別名ポストホルンセレナードといい、第6楽章に福田善亮さんの「ポストホルン」の演奏が挿入されるのが特徴。面白い。