さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2012年04月28日

第548回札幌交響楽団定期演奏会

 4月27日、キタラ
 ラドミル・エリシュカ指揮
 オールドボルザークの演奏会。圧巻は「新世界より」。
 スケルツォ・カプリチオーゾ
 交響詩「野鳩」
 交響曲第9番「新世界より」
 エリシュカさんのドボルザークは定評のあるところ。6,7,8番と演奏してきて、最後に「新世界より」をプログラムに載せた。ゆっくり目のテンポで、情感のこもった演奏で味わい深かった。特に第2楽章は普段聴きなれたテンポより遅く、イングリッシュホルンの宮城さんも吹きごたえがあったのではないか。せっかくの名演であったが、ホルンがその演奏を壊したのは残念。28日の演奏はどうなるのであろうか。聴きたいものである。今回もライブ録音をしているとのことで、演奏者も聴衆も緊張感があった。最近金曜日の演奏会の聴衆の入りが今一つ物足りない。エリシュカさんの「新世界より」でも満員にならなかった。SS咳にも空席が目立ち、定期会員に息切れが目立つようになった。常連客の顔が見えなくなるのがさみしい。
 帰り、高校の同期と喫茶店で演奏会をネタにミニ同期会を開く。アフターコンサートの楽しみである。   


Posted by 北のフクロウ at 09:36Comments(0)音楽

2012年04月28日

パーフェクト・ハンター トム・ウッド 早川書房

 短いセンテンスで、グイグイ読ませる。超人的なプロの殺し屋がCIAの陰謀に巻き込まれる。CIAが送りこむ殺し屋との死闘が圧巻である。主人公の殺し屋が人間性をみせた仲介人の女性があっけなく殺されるのは哀れ。続編があるということなので楽しみである。  


Posted by 北のフクロウ at 09:17Comments(0)読書

2012年04月17日

オールドエイジの歌学芸会

 4月12日に行われた時計台コンサートにご招待を受けた。題して「オールドエイジの歌学芸会」。ソロあり、4重唱ありの楽しいコンサートであった。出演者は北大合唱団や放送合唱団のOB,OG,,それに実行委員会の西村さんにゆかりのある札幌西高校のOB,OGたちである。中でも出色は板垣寿夫さんのガーシュインのジャズメドレーと諏訪公一さんのブラームス作曲「49のドイツ民謡集」であった。前者は英語、後者はドイツ語の発音がすばらしく、音楽性が豊かであった。多米豊さんのカンツォーネや、ディーセント・フェローズのクワルテットも往年のゴールデンゲートを彷彿とさせ、流石であった。このような演奏会を楽しめるのも音楽都市札幌の良さであろう。  


Posted by 北のフクロウ at 20:42Comments(0)音楽

2012年04月17日

アーティスト

 今年のアカデミー賞受賞作である。モノクロのサイレント映画で、しかもサイレント時代のメロドラマ的な筋書きで、これがなんでアカデミー賞なのかと思うような作品である。たまたま駅前で用事が早く終わり、暇つぶしに開始時間のあった映画がこれであった。CG全盛の時代に逆に映画初期のサイレント映画で、サイレント時代のスターがトーキー時代になって落ちぶれていく顛末と、ヒロインの純愛に支えられてカンバックするという他愛もない筋である。救いは登場する犬の名演技か。「戦火の馬」の馬といい、今年のアカデミー賞主演男優賞(女優賞?)は犬か馬が受賞すべきではないか。  


Posted by 北のフクロウ at 20:24Comments(0)映画

2012年04月17日

終わらざる夏 浅田次郎著 集英社

 山の手図書館の浅田次郎の小説はすべて読んでいる。予算がないせいか新刊はなかなか入らない。久々に入った本がこの「終わらざる夏」である。終戦後もソ連の侵略で戦争を終わらなかった占守島の兵士を主人公とする物語である。たまたま占守島に送られることになった3人の兵士が主人公であり、彼らの家族の物語である。戦争ものであるが、戦争場面は極めて少ない。むしろ戦時中の国民の生活や、心情を克明に描いており、浅田文学の特徴である現実と架空の世界が交錯する夢物語的な部分もある。その中で戦争のむなしさを描ききったところは見事である。

  


Posted by 北のフクロウ at 20:10Comments(0)読書

2012年04月17日

レッドゾーン 真山仁著  講談社

映画「ハゲタカ」の原作。前作「バイアウト」の続編で、日本の鷲津政彦が主人公。今回はアカマ自動車を舞台とする国際的な買収劇である。中国の赤いドルが買収資金として登場する。中国は貿易黒字の外貨を使って世界の有力企業を買収にかかる。目的は日本の技術である。その買収劇に中国資本家のホームドラマが関わる。前作で鷲津の後継社長が事故死を遂げた謎が解明されるのは、やや安っぽいミステリー。ここでは買収劇にかかわる人間ドラマに的を絞ってほしかった。しかしながら日本人の作家には珍しい骨太の経済小説であり、面白く読むことができた。それにしても鷲津政彦は格好がよすぎる。

  


Posted by 北のフクロウ at 19:55Comments(0)読書