さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2023年07月31日

越境者 C.J.ボックス 創元推理文庫

 ワイオミング州猟区管理官ジョー・ビケットシリーズ第14作目。今回はメディシンウォールズ郡に住まう謎の富豪の実態を調査することを知事から命じられた。そこにはなぜか旧知の鷹匠ネイトの姿があった。謎の富豪は悪人の暗殺を請け負って自身は全を行っているつもり。しかし実態はかなり危うい。地元の保安官、猟区管理官、検察検事迄富豪側にいるため、調査は困難を極め、命まで危うくなる。  


Posted by 北のフクロウ at 08:34Comments(0)読書

2023年07月27日

ホルテージ ロバート・クレイス著 講談社文庫

 ロバート・クレイスの単発の小説。能登に映画化されてブルース・ウイルスが主演した。
 単なる人質、立てこもり事件を元ロス警察の交渉人で現警察署長が解決するといっただけでなく、マフイアに機密の入ったフロッピーデスクの奪還を目論むマフィアが絡んで事件を複雑にする。人質の子供が携帯電話を使って連絡を取り、フロッピーデスクの確保に努める。妻と子供をマフィアに人質を捕られた警察署長苦悩がポイント。  


Posted by 北のフクロウ at 09:15Comments(0)読書

2023年07月27日

老人と犬 ジャック・ケッチャム著 扶桑社ミステリー

 旅行中持って行った本を読み終わって時間が余ったので空港で見つけた。
 老人が釣りをしていた時に金持ちの子供の仲間に犬を無残にも撃ち殺される。その親に子供の非を訴えても相手にされず、警察や検察に届けても証拠不十分で取り上げてもらえない。さいごに老人は犬の死骸を餌に父親、悪の子供、その弟、友人と対決し、自身撃たれながら復讐を果たす。
 作者はよく知らなかったが、暴力を描く作家らしい。この小説は「レッド」という題名で映画化されたらしい。  


Posted by 北のフクロウ at 09:05Comments(0)読書

2023年07月27日

指名手配 ロバート・クレイス著 創元推理文庫

 ロバート・クレイスの探偵エルビス・コールシリーズ第17作目。ここではマギーは出てこない。
 事件は10代の息子が失踪したことで母親から依頼を受けた探偵が調査する。どうもよくない友達とつるんで、空き家に押し入り泥棒を働いているようだ。盗んだ品物の中にマフィアの重要な犯罪証拠物が含まれていたことから、仲間が殺される羽目になる。どうやって息子を助けるか?探偵の腕の見せ所である。  


Posted by 北のフクロウ at 08:55Comments(0)読書

2023年07月27日

約束 ロバート・クレイス著 創元推理文庫

 ロバート・クレイスにはエルビス・コールという探偵のシリーズ物がある。これに「容疑者」の主人公であるスコットという巡査とマギーという警察犬が加わって、エイミーという女性失踪事件の真相を追う。エイミーは息子をアルカイダの爆破事件で失い、その復讐を考えているようだ。探偵の依頼人はどうやら偽物で、一層謎が深まる。ここではマギーがアフガンで爆薬の検知犬であった経験が生かされている。アルカイダと仲介人のあぶり出しが探偵の仕事で、エイミーの発見とエイミーの仇討ちは見事成功する。  


Posted by 北のフクロウ at 08:46Comments(0)読書

2023年07月27日

C.J.ボックス著 講談社文庫

 これは以前に読んだ気がする本だ。
 ジョー・ビケット、ワイオミング州猟区管理官シリーズの7作目。イエローストーン国立公園内で起きた殺人事件。犯人は自首してきた弁護士。
 しかし法律の抜け道で国立公園内に起きた事件は起訴されないことを分かったうえでの犯行であった。この事件の調査を知事から求められ猟区管理官に復職する。パークレンジャーはいい顔をしない。
 石炭をガス化する微生物があるかどうか知らないが、その資源をめぐっての陰謀が殺人事件の背後にあった。
 小説はともかくイエローストーン公園には一度行ってみたかった。世界一の間欠泉があるという。動植物も魅力的だ。  


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2023年07月17日

宇宙船<ナイトホーク>の行方を追え クライブカッスラー&グラハム・ブラウン著 扶桑社

 NUMAのカート・オースチンシリーズの最新作。
 ナイトホークが地球に帰還するさい何者かによって南米沖に墜落させられる。その回収をめぐってロシア、中国が介入する。
 アメリカはナイチホークに極秘の作戦を与えたようで、その秘密を知られるわけにはいかない。そこでNUMAに要請し、オースチンの出番になった。
 ナイチホークは海中に沈んだわけではなくアンデス山脈の山中に墜落したのであった。
 物質と半部室が宇宙に閉じ込められており、混合物質を形成している。これを地球に持ち帰れば混合物質から膨大なエネルギーが取り出され、爆発すれば地球存亡の危機に陥る。その混合物質によって世界を支配しようとする陰謀が企てられていた。
 最新の科学的知見と、南米文化衰退の歴史を織り交ぜて、面白い冒険小説になっている。  


Posted by 北のフクロウ at 14:25Comments(0)読書

2023年07月17日

容疑者 ロバート・クレイス著 創元推理文庫

相棒を失った景観と同じく相棒を失った軍犬がコンビを組んで事件解決に当たる。
警官と警察犬の心温まる交流がある。
元相棒を失った銃撃事件を調べているうちにロス検察の内部の腐敗が明らかになる。  


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2023年07月17日

カササギ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫

 全2冊の文庫本で読んだ。
 上巻ではアラン・コンウエイという作者の「カササギ殺人事件」という推理小説を読まされる。しかし結論は出ているが不可解な終わり方をしている。
 下巻ではそのアラン・コンウエイが自殺をして、その死因に不信を抱いた編集者の主人公が真理の確認を行う。
 その中で「カササギ殺人事件」の不可解な結末が明らかになり、アランの死因(殺人の犯人)も明らかになるという二重の殺人事件の解決がなされる。もちろんアラン・コンウエイも作者ホロヴィッツが作り出した架空の推理小説家だが、
アランとカササギ殺人事件に出てくる探偵が、余命いくばくもない身であるという共通点があり、アランの分身が探偵であるという構造になっている。
 この小説はアガサ・クリスティのオマージュであるというが、クリステイ張りの犯人捜し以上に複雑で面白い作品だ。  


Posted by 北のフクロウ at 14:00Comments(0)読書

2023年07月10日

探偵は壊れた街で サラ・グラン著 創元推理文庫

 ニューオーリンズを舞台にする検事補失踪事件の真相を頼まれた女性探偵がカトリーナの水害で壊滅的な被害を受けたニューオーリンズの街を走り回る。
 この小説はつまらなかった。女性探偵は銃の腕もよいし、格闘術にも優れているが、それを生かすでもない。頭もさほど切れるわけでもない。ひたすら関係のありそうな人間を訪ねるだけ。その中で失踪の原因が明らかになり、依頼事項は解決する。
 これほどつまらない小説が何でマカヴィテイ賞最優秀長編賞を得たのかがわからない。  


Posted by 北のフクロウ at 13:41Comments(0)読書

2023年07月10日

殺しへのライン アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫

 ホーソンシリーズの第3作目。
 舞台がチャンネル諸島のオルダニー島。そこで文芸フェスが開かれ、二人が招待されるがそこでスポンサーの富豪が殺される。続いてその妻も殺される。疑いは文芸フェスに招かれた人間に及ぶが怪しい人は見当たらない。おたかも英欧間にケーブルの敷設の話が持ち上がっていて、島は賛成派と反対派に分かれて、論争が起きており、賛成派の富豪に対する反対派の人々が疑われる。
 しかし意外なところに犯人がいた。  


Posted by 北のフクロウ at 13:33Comments(0)読書

2023年07月10日

その裁きは詩アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫

 ホーソーンシリーズの2作目。
 今回の殺しは離婚専門の弁護士。離婚裁判の相手側作家がレストランで殺人をほのめかしたために犯人と疑われる。
 しかし真犯人は作家ではない。はたして真犯人は誰か?
 相変わらずホーソーンは事件解明の糸口すら話さない。ワトソン役の作者はいらいらするが、どうにもならない。この二人の関係がミステリアスで、10作は続くといわれるシリーズのもう一つのテーマである。
  


Posted by 北のフクロウ at 13:25Comments(0)読書

2023年07月02日

裏返しの男 フレッド・ヴァルガス著 創元推理文庫

 題名は狼男が狼に変身するときに人間の皮を裏返しにして狼に変身するところからきている。ヨーロッパにはそのような狼男伝説があるようだ。
 場所はフランスのプロヴァンス地方から中部にかけてで、羊や人間の殺戮が地図の道路に沿って移動しながら起きる。あたかも狼男が移動しているように。ある人物が狼男ではないかと考える殺された牧場主の雇用人二人と、牧場主の友人の娘がおんぼろトラックに乗って、狼男の後を追う。娘の元恋人の警視が狼男事件に興味を持って一緒に事件の解決に向かう。
 フランスミステリー界の女王が作者とあって一味違う趣のミステリー作品となっている。好きな人はたまらないだろうが私の好みではない。  


Posted by 北のフクロウ at 07:23Comments(0)読書

2023年07月02日

夜を希う(ねがう) マイケル・コリーダ著 創元推理文庫

 フランク・テンプル3世という名前の主人公の復讐物語。父親のフランク・テンプル2世はヴェトナムの勇者でFBIの捜査官であったが、ギャングの手先となって殺し屋を兼ね、誰かの密告を受けて、自殺した過去をがある。3世は自殺の原因がギャングの親玉の密告にあると考え殺意をつのらせていた。ウイスコンシン州にあるギャングの別荘の管理人からギャングがその別荘に来るという情報を得、暗殺を目指してそこに行こうとする。途中で自動車事故を起こし、相手はギャングの妻を伴ってその別荘に行こうとした者と分かる。それを狙うギャングの手下の殺し屋。味方は管理人と自動車修理屋の娘社長。迫力の結末があって、2世の自殺の真相が明らかになる。  


Posted by 北のフクロウ at 07:13Comments(0)読書

2023年07月02日

メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫

 著者は刑事フォイルやバーナビー警部などイギリステレビ界の脚本を手掛けた脚本家。この小説は作者が警察の顧問から事件解決のいちぶしじゅうを小説にすることを持ち掛けられ、折半を条件に応じることから始まる。
 事件は自分の葬式の段取りを葬儀屋に相談した老婦人がその日に殺されるところから始まる。
 老婦人は10年前双子の子供を自動車で轢き、一人は亡くなり、一人は障害を残して生き延びた。当然その親が恨みを抱いて、犯行に及んだと疑われたが、アリバイがあり、真犯人を探す。警察の顧問をしている主人公はユニークな人物で、あたかもシャーロック・ホームズのようであり、作者は助手のワトソンのようである。ホロヴィッツはドイル財団公認のシャーロック・ホームズ作家となり「シャーロック・ホームズ絹の家」なる作品を書いている。
 意外なところに犯人がいて、作者は危うく命を落とすところを、主人公に助けられ一件落着となる。
  


Posted by 北のフクロウ at 06:59Comments(0)読書