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2023年07月17日

カササギ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫

 全2冊の文庫本で読んだ。
 上巻ではアラン・コンウエイという作者の「カササギ殺人事件」という推理小説を読まされる。しかし結論は出ているが不可解な終わり方をしている。
 下巻ではそのアラン・コンウエイが自殺をして、その死因に不信を抱いた編集者の主人公が真理の確認を行う。
 その中で「カササギ殺人事件」の不可解な結末が明らかになり、アランの死因(殺人の犯人)も明らかになるという二重の殺人事件の解決がなされる。もちろんアラン・コンウエイも作者ホロヴィッツが作り出した架空の推理小説家だが、
アランとカササギ殺人事件に出てくる探偵が、余命いくばくもない身であるという共通点があり、アランの分身が探偵であるという構造になっている。
 この小説はアガサ・クリスティのオマージュであるというが、クリステイ張りの犯人捜し以上に複雑で面白い作品だ。


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Posted by 北のフクロウ at 14:00│Comments(0)読書
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カササギ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫
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