さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2013年11月13日

第564回札幌交響楽団定期演奏会

11月8日キタラ
指揮 マックス ポンマー
ピアノ ジャン マルク・ルイサダ
新実 徳英 風水ー弦楽合奏、打楽器とチェレスタのために
モーツアルト ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調
シューマン  交響曲第2番 ハ長調
というプログラム。
モーツアルトのピアノ協奏曲第20番を楽しみに聴きに行った。ルイサダのピアノは明瞭で、力強さがあり、良い演奏であったが、イメージしたモーツアルトとはやや違った。モーツアルトの短調の曲は明るい、軽やかな長調の曲と違って、魂が揺さぶられるようなところがあって、好きである。
シューマンの2番はかなりテンションが高い曲で、聴いていて疲れる。メロディラインがつかみづらいのでそんな感じがするのであろうか。3楽章アダージオがホッとする。
新実さんの曲は合唱でよく歌うが、器楽曲はあまりなじみがない。風水は東洋的な感じがヨーロッパの音楽家に新鮮に映るかもしれない。  


Posted by 北のフクロウ at 09:42Comments(0)音楽

2013年11月13日

ターナー展

久しぶりに東京に出る機会があって、上野により東京都美術館でターナー展を観た。テート美術館所蔵の絵画が120点ほど出展されており、初期から晩年までの変遷を観ることができる。ロンドンでテート美術館にいき、ターナーは一度見ているので、懐かしく感じた。ターナーは最盛期の海の絵画が有名であるが、晩年の印象派のような光の捕まえ方にも味わいがある。  


Posted by 北のフクロウ at 09:27Comments(0)読書

2013年11月13日

暗殺者グレイマン マーク・グリーニー著 早川書房

新たなヒーローの登場である。元CIAの特殊活動部の属していたコート・ジェントリーはその進出奇抜な活動からグレイマンといわれる。超人的な活動で、国際的なテロ組織を相手に孤軍奮闘する。キエフ、プラハ、ジュネーブ、パリとヨーロッパを縦横に渡り歩いて、いたるところ殺戮の山である。この続編も出版されているので、楽しみだ。  


Posted by 北のフクロウ at 09:18Comments(0)読書

2013年11月13日

ワトスン君、もっと科学に心を開きたまえ C.ブルース著

著者はオックスフォード在住の物理学者でサイエンスライター。物理のパラドックスの研究家。ミステリーファンという。題名から想像されるようにシャーロック・ホームズのワトスンが主人公になっている。勿論ホームズも登場する。近代になって、ニュートン物理学では説明できない現象があって、物質とエネルギー、粒子と波動の関係などが明らかになてきた。そのあたりを数式を用いずにワトスンをして語らしめようといろいろ工夫されている。物理の実験はここで語られるような紙の上の仮説を証明することにかなり費やされる。今はちがうが化学は仮説よりも実験でものを作り出すことに関心があった。物理学の考え方を素人にわかりやすく説明する著作としては物理学者のガモフが有名であるが、中学生の時にワクワクしながら読んだ記憶がある。それ以来の相対性原理の話であるが、分かりやすく、といっても難しいことには変わりがなかった。  


Posted by 北のフクロウ at 09:06Comments(0)読書

2013年11月13日

死を招く航海 パトリック・クエンチン著 新潮社

、「エラリークイーンのライヴァルたち」という副題が付いており、1933年の作品。パトリック・クエンチンというのは一人ではなく、ウエッブトウィーラーという二人のイギリス人の合作であるというからややこやしい。南米行きの船の上でおきた殺人事件を、乗り合わせた女性ジャーナリストが解決するという筋だ手になっている。全編が許嫁に宛てた手紙の形式になっているという凝った作品である。ヒッチコックの古いテレビドラマを見るようで、読んで懐かしさを感じる。
  


Posted by 北のフクロウ at 08:31Comments(0)読書

2013年11月13日

赤猫異聞 浅田次郎著 新潮社

浅田次郎の図書館にある最新作で、2012年の8月初版発行である。赤猫というのは「火事」のことであり、明治元年の江戸の大火災を題材にしている。全編登場人物の語りで成り立っていて、芥川龍之介の「藪の中」を想起させる。だんだん真実が明らかになって、なるほど、と納得させるところが浅田次郎のうまいところだ。伝馬町の罪人は大火事の際、解放され鎮火後戻ると、罪一等減じられるというしきたりがあった。これに乗じて恨みを晴らそうとする3人の罪人、賭場開帳の責任をとった繁松、御家人の岩瀬七之丞、白魚のお仙がいたが、それぞれ恨みを晴らそうとすると、どういうわけか、見事解決していたという出来事が巧みに語られている。浅田節健在というところか。  


Posted by 北のフクロウ at 08:19Comments(0)読書