さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2012年03月31日

春の法隆寺

大阪に出張があり、空いた時間に法隆寺に足を延ばした。春浅く日差しがあるが、コートが手放せない気候であった。でも雪はなく、北海道とは明らかに温度は違う。法隆寺は50数年ぶり、高校の修学旅行以来だ。ボランティアのガイドさんがついてくれて、VIP待遇だった。ガイドさんは尾崎義美さんという。ガイド料を貰わずに、気の向いたときガイドに出ているのだという。奇特なことだ。修学旅行では駆け足で奈良を回り、東大寺、薬師寺、法隆寺を回ったが、ゆっくりできなかった。今回は午前中いっぱいを使って、ゆっくり拝観することができた。秘宝展が開かれており、鎌倉時代の秘宝も見ることができた。玉虫の厨子の本物と、レプリカも見ることができた。少し足をのばして中宮寺の如意輪観音像も間近に見ることができた。
特別に天寿国繍帳も奈良美術館から戻ってきて、拝観する事が出来た。  


Posted by 北のフクロウ at 15:08Comments(0)旅行

2012年03月31日

ストロボ 真保裕一著 新潮社

ある写真家の年代記であるが、各年代を50代からさかのぼって20代まで5つの作品にまとめた。しかも章立を第5章からさかのぼって第1章まで振るという凝り方である。フリーの写真家という厳しい職業で、それなりに成功した主人公にも若いころの出会いと別れがほろ苦い思い出となってよみがえってくる。切ない小説で、作家の脂の乗った作品。  


Posted by 北のフクロウ at 14:54Comments(0)読書

2012年03月31日

バイアウト 真山仁著 講談社

 「ハゲタカ」の次作。ハゲタカファンドの鷲津政彦が冷酷な企業買収を試み、一つは土壇場で失敗、一つは見事成功する。失敗した企業は「鈴紡」という会社だが、「カネボウ」が思い浮かぶ。二つ目は「曙電機」という会社だが、これは「NEC」か「富士通」か。外国の「ハゲタカファンド」にかかると、温室育ちであるだけに他愛がない。そこを「サムライ」である日本人の「ハゲタカ」が買収を阻止するところに企業小説の新天地がある。黒木亮といい、真山仁といい、魅力的な作家が出てきたものである。  


Posted by 北のフクロウ at 14:42Comments(0)読書

2012年03月31日

蜩ノ記 葉室麟 祥伝社

 今年の直木賞作品である。格調の高い時代小説であるが、外国人にはわかりづらい武士道であろう。主君が許すといったら、その言葉に従うのがよいと思うのだが、なぜそうしないのか。理解しがたいところだ。
独りよがりといわれても仕方がない。でもそこに男の美学がある。やるせない小説だ。  


Posted by 北のフクロウ at 14:31Comments(1)読書

2012年03月17日

ヒューゴの不思議な発明

今年のアカデミー賞で撮影賞、美術賞など5部門を受賞した。ブライアン・セルズニックの冒険小説「ユゴーの不思議な発明」をスコッセン監督が映画化した。メリエスの映画初期のありさまを物語化したものだという。1930年代のパリの駅の様子が描かれている。その駅の時計台に住む少年が主人公。物語は他愛ないが、フランス映画のようなエスプリが感じられる映画となっている。  


Posted by 北のフクロウ at 10:59Comments(0)映画

2012年03月17日

テロリストの誓約 ディビット・マレル著 早川書房

著者は映画ランボーシリーズの原作者である。アルビ派という異端の宗教が中世スペインにあった。古代からあるミトラス教という神と同様に悪魔も信仰するという2神教の流れをくむ。アルビ派は中世に異端審問を受け、滅亡したが、その生き残りが現代までいるという設定である。異端審問官も現代まで生き残り、2つのグループが争う。面白いのはアルビ派が環境破壊者の制裁を行う、いわば正義の味方である。主人公の女性編集者が大活躍する。ランボーの女性版ともいえるヒロインでスリル満点である。その恋人の警察官も活躍するが、やや陰に隠れている。秘密結社、暗号、女性主人公。これが最近ヒットするミステリーの条件のようだ。携帯電話やインターネットが活躍しないのは1993年の作品であるためか。時代の流れを感じる。  


Posted by 北のフクロウ at 09:42Comments(0)読書

2012年03月17日

ボーダーライン 真保裕一著 集英社

ロスの日本人探偵が主人公である。3つのエピソードが含まれていて、メインはどうしょうもない日本人犯罪者とその家族の物語である。ハードボイルド的なのだがどうしょうもない日本人のウエットな家族関係がそこにある。従ってハードボイルドにはなりえない。犯罪者の子供を殺そうとする父親の心情には心動かされるものがあるが、最後はあえて返り討ちになってしまう。覚悟の親心である。もう一つのエピソードは子供を殺してしまった犯罪者に対し、殺された子の親が犯罪者の子供を殺すことで復讐し、さらに自分の子供を殺された犯罪者が、その父親を殺してしまう、という殺人の連鎖反応である。それほど子供を殺された恨みがあるということだが、どうにかならなかったのか。主人公の探偵の観察眼なり、推理力には観るべきものがあるが、依頼主の父親の犯罪なり、子供に殺されるという悲劇を止められなかったのか。救いは自身の同居者の失踪事件が子供が生まれるというハッピーエンドに終わるところか。  


Posted by 北のフクロウ at 09:25Comments(0)読書

2012年03月03日

ナチの亡霊 ジェームズ・ロリンズ著 竹書房

「インディ・ジョーンズクリスタルスカルの王国」の作者である、ジェームズ・ロリンズのシグマフォ-スシリーズ第2作。ナチ、量子理論、生命操作、改造生物といった今流行りのテーマが盛り込まれたジェットコースターミステリー。ついつい面白くて2日間で上下2冊を読み終えてしまった。ダン・ブラウン作品もそうだが、この作品でもルーン文字のなぞ解きがある。ナチスの狂気の世界像はいろいろなミステリー作品になっているが、その中でも秀逸な作品である。

  


Posted by 北のフクロウ at 17:12Comments(0)読書

2012年03月03日

出口のない海 横山秀夫著 講談社

高校野球のエースだった主人公が肘を壊し、新魔球に挑戦しているうちに、日本は太平洋戦争に突入してしまう。回天の搭乗者となり、人間兵器の訓練と魔球の完成に限られた命をかける。逃げ場のない運命の下で人間は何を感じ、考えるのか。戦争の無意味さを思わずにはいられない。

  


Posted by 北のフクロウ at 16:56Comments(0)読書

2012年03月03日

戦火の馬

家内が道新の試写会のチケットを抽選で当てたので、道新ホールで観た。鳥越信太郎さんの解説付きで満員の盛況であった。アカデミー賞候補とあるが、一つも取れなかったのは残念。でも候補に挙るほどの作品である。主人公が馬ということで、馬が主演男優賞になれば面白かったのに・・・・。第1次世界大戦下の馬の数奇な運命を描いた。スピルバーグの意図は明白であり、戦争の愚かさを馬を通じて描いている。こどもにも安心して見せることができる映画である。  


Posted by 北のフクロウ at 16:48Comments(0)映画

2012年03月03日

ドラゴン・タトゥの女

世界的なスエーデンのベストセラーミステリーの映画化作品。誰がハリエットを殺したかを探るうちにヴァンゲル家の秘密に触れる。ジェームズ・ボンド役のダニエル・グレイグとソーシャル・ネットワークのルーニ・マーラがドラゴンタトゥの女、リズペットを演じる。女性上位の映画で、リズペットが活躍する。3部作なので続編が出るであろう。楽しみである。原作は文庫本6冊もので出ているので、こちらを読むかどうか、迷っている。原作と比べるのも楽しいかもしれない。  


Posted by 北のフクロウ at 16:38Comments(0)映画

2012年03月03日

第547回札幌交響楽団定期演奏会

3月2日キタラ
指揮者に下野竜也さんを迎え、彼の言葉によれば編曲に凝ったプログラムである。
ブラームスのピアノ協奏曲第3番。これはブラームスのヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に編曲したという。聴きなれた曲だが、ピアノにアレンジするとまた違った感じになる。ピアノを弾いたラツィックの編曲である。器用な人のようで、クラリネットも一流であるという。
2曲目はブルックナーのアダージオ。これは指揮者のスグロヴァチェフスキの編曲である。弦楽5重奏曲をオーケストラ曲に編曲したもの。3曲目は下野さんの得意なヒンデミットの「画家マチス」。もともとはオペラのメロディを交響曲に編曲した。ゴールハルト・マチスの3つの祭壇画「天使の合奏」「埋葬」「聖アントニウスの誘惑」を音楽にしたという。
  


Posted by 北のフクロウ at 16:29Comments(0)音楽

2012年03月01日

kitaguniからの引っ越し組です。

北国ブログから引っ越しいたしました。「北のフクロウ」と申します。独り言を言いますので、気にしないでください。よろしくお願いいたします。  


Posted by 北のフクロウ at 19:30Comments(0)