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2019年05月01日

閉じられた環 ロバード・ゴダード著 講談社文庫

 ロバート・ゴダードはプロットの作家といわれるが、この作品でも展開が早い。
 二人の詐欺師が見事にだまされる。一人は色仕掛けで、恋愛関係となり、駆け落ちの途中で殺される。なおかつ国際投資家の殺人犯にされる。その相棒は真犯人を見つけるためにあわや第2の犠牲者になりかける。第一次世界大戦の原因はオーストリアの皇太子夫妻がサラエボで暗殺されたことに端を発するが、そこにはイギリス人の国際投資家を中心とする組織の策謀によるという。話が荒唐無稽な方向に進むが、ありえない話ではない。昨今の国際紛争には世界の武器産業の陰謀があると考えられなくも無い。武器の供給が無ければ、テロリスト集団や、テロ国家の成立がありえない。しかし大国は兵器産業を国家産業として擁護する。その貿易も盛んだ。当然密輸産業も生まれる。武力紛争が無くならない訳だ。


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Posted by 北のフクロウ at 09:26│Comments(0)読書
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