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2018年03月22日

街道をいく 司馬遼太郎著 文芸春秋

「街道をいく」シリーズの一つにオホーツク街道がある。稚内から斜里までのオホーツク沿岸を旅しながら歴史をおりまぜた随筆である。
 北海道には歴史上たかだか200年くらいの記録しかないが、それ以上の歴史となると考古学、人類学の世界となる。
 日本には縄文時代、弥生時代、古墳時代とあるが、こと北海道では縄文時代、擦紋時代、続縄文時代などと細分される。オホーツク文化が入り込み、アイヌ文化が続く。アイヌは文字を持たないため、時代は新しく鎌倉時代から始まるといわれる。それ以前蝦夷といわれる民族がいたようであるが、どこに起源を有する人種かは明らかでない。オホーツク人は大陸の漁労民族のようであるが、、今はオホーツク海沿岸に遺跡が残っているだけである。モヨロ貝塚の発見からオホーツク沿岸が考古学の研究対象となった。
 司馬さんはいろいろな人に会って大陸の関係から大胆に推測する。今問題のアイヌの人骨の研究で有名な児玉作左衛門博士も登場する。彼の研究室を訪問したことがあるが、頭蓋骨の研究成果を得々と述べられていたことを思い出す。


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Posted by 北のフクロウ at 09:04│Comments(0)読書
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