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2015年04月24日

夕暴雨 今野敏著 角川春樹事務所

 前に読んだ「晩夏」のメンバーである東京湾臨海署安積班の前作にあたる。
 東京湾岸署の新署屋ができ、刑事課が2班になった。ライバルの相楽警部補が登場する。
 そこで起きた事件が東京国際展示場の爆破事件である。
 犯人の割り出しは比較的簡単にでき、推理小説として読むとなんということはない。被害者が犯人であるというありふれた?事件だが、その結論に至る相楽班、警視庁の捜査部署との確執、警察官同士の縄張り争いといったところが、作者の狙いであるようで、日本的な陰湿さがある。その組織の中で、いかに人間性を発揮するかが作者の腕の見せ所であろう。


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Posted by 北のフクロウ at 14:55│Comments(0)読書
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