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2014年04月03日

小栗上野介の秘宝 典厩五郎著 新人物往来社

 小栗上野介は幕末の勘定奉行で、徳川家の財宝を隠したといわれる。明治政府になって財政難に陥った政府は必死に探したが、いまだ見つかっていない。この小説では井上馨が悪者になっていて、尾去沢の銅山を買収して、小栗上野介の財宝を奪い取ろうとする。明治政府の発行したお札にも偽札があり、その黒幕にも井上馨が絡んでいる。薩長土肥の派閥が背景にあって、主導権争いがあったのは事実であり、肥前(佐賀)が主流から外れていくことが歴史的に言われている。ここでは江藤新平が正義派となっている。この辺りの歴史はまだまだ掘り出せば面白いテーマがあるようだ。作者秘宝シリーズの第3弾だという。あと一作は「紫禁城の秘宝」であるが、残念ながら図書館にはなかった。お取り寄せをしてみるか。




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Posted by 北のフクロウ at 08:21│Comments(0)読書
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小栗上野介の秘宝 典厩五郎著 新人物往来社
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