2024年01月20日
虚構金融 高嶋哲夫著 実業之日本社
高嶋哲夫の経済、政治、司法小説。
こんな小説も書けるのだ、と高嶋哲夫の幅の広さに敬服する。
ある銀行と政治家の贈収賄事件を捜査する検察官が主人公。その捜査の過程で、財務省官僚と政治家が何者かによって殺される。
そこには日米間の密約があった。
いま日本は東京特捜部の自民党裏金事件捜査で、騒がしいが、この小説では銀行合併を巡る金融庁の大臣、金融庁長官に対する銀行の贈賄が表の事件である。ここでは銀行頭取の懐刀が逮捕され、自白が採れ、事件のほうは検事側の勝利となるが、官僚と政治家の殺人事件はアメリカからの暗殺者が犯人として明らかにされる。その裏にはアメリカ国債購入の密約が日米間にあって、それを暴露されることをアメリカが嫌ったということになっている。
いま日本の財政は厳しいが、ここでアメリカ国債を政府が売ったらどうなるだろうか。
かってアメリカ国債売却を政治家がほのめかしただけで、アメリカ国債が暴落し、ドル安、円高に振れたという。今の円安を打開するためにはアメリカ国債を売って、円高に誘導するのもひとつの解決策かもしれない。
検察検事を主人公にする小説は少ないが、こんな人間性あふれる人物が検事側に少ないのが小説にしづらいのであろう。
こんな小説も書けるのだ、と高嶋哲夫の幅の広さに敬服する。
ある銀行と政治家の贈収賄事件を捜査する検察官が主人公。その捜査の過程で、財務省官僚と政治家が何者かによって殺される。
そこには日米間の密約があった。
いま日本は東京特捜部の自民党裏金事件捜査で、騒がしいが、この小説では銀行合併を巡る金融庁の大臣、金融庁長官に対する銀行の贈賄が表の事件である。ここでは銀行頭取の懐刀が逮捕され、自白が採れ、事件のほうは検事側の勝利となるが、官僚と政治家の殺人事件はアメリカからの暗殺者が犯人として明らかにされる。その裏にはアメリカ国債購入の密約が日米間にあって、それを暴露されることをアメリカが嫌ったということになっている。
いま日本の財政は厳しいが、ここでアメリカ国債を政府が売ったらどうなるだろうか。
かってアメリカ国債売却を政治家がほのめかしただけで、アメリカ国債が暴落し、ドル安、円高に振れたという。今の円安を打開するためにはアメリカ国債を売って、円高に誘導するのもひとつの解決策かもしれない。
検察検事を主人公にする小説は少ないが、こんな人間性あふれる人物が検事側に少ないのが小説にしづらいのであろう。
黒と白のはざま ロバート・ベイリー著 小学館文庫
ザ・プロフエッサー ロバート・ベイリー著 小学館文庫
過去からの密使 ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブック
赤の女 ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブック
死線のサハラ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブック
任侠シネマ 今野敏著 中公文庫
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Posted by 北のフクロウ at 09:42│Comments(0)
│読書