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2019年06月07日

秘められた伝言 ロバート・ゴダード著 講談社文庫

 歴史的史実としてはケネディの暗殺、大列車強盗が1963年にあった。
 これを背景として、ゴダード得意の複雑な家族関係がからんだミステリー。
 親友が行方不明になり、捜索を頼まれる。手がかりは限られているが、かすかな情報から、ベルリン、東京、サンフランシスコと探し回るが、その過程でなにやら重大な手紙の存在が分かり、それをめぐって殺人事件が起きる。
 最後はお決まりのあっと驚く真相と、ゴダードマジックにはまり込んで最後まで読み通した。
 ミステリーの決まりごととして、ネタを明かすことは出来ないが、ゴダードミステリーのいくつかのパターンが分かりかけてきた。それにはまり込むとなかなか逃れることが出来なくなる。20年間に16冊というペースで作品を出しているそうだが、旺盛な創作意欲に感心する。
 この作品では東京、京都が舞台になっており、同志社大学の非常勤講師という人物も出てくる。そういう意味で親しみの持てる作品だ。


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Posted by 北のフクロウ at 12:38│Comments(0)読書
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秘められた伝言 ロバート・ゴダード著 講談社文庫
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