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2013年10月24日

パイレーツ M・クライトン著 早川書房

M・クライトンは1942年生まれ、66歳でなくなったが、その遺作がコンピューターに残っていたという作品がこれだ。(正確に言うと「マイクロワールド」というのが最期の作品であるらしい)。
 17世紀のカリブ海はスペインの支配下にあって、イギリスなどが私掠船により大いに略奪をしていた時代である。主人公はその私掠船の船長。スペインの財宝を積んだガリオン船を襲いに出る冒険小説である。そこはクライトン、単なる冒険小説に終わらず、当時のジャマイカのポート・ロイヤルの描写など、歴史の蘊蓄が散りばめられている。スペインの戦艦との海上船など映画を見るような面白さである。スピルバーグが映画化しているとあるが、残念ながら見ていない。
 こんな面白い作品を書く作家を喪ったことは人類の損失であると思うのは私だけではないだろう。


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Posted by 北のフクロウ at 16:44│Comments(0)読書
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パイレーツ M・クライトン著 早川書房
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