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2023年01月08日

ネヴァー ケン・フオレット著 扶桑社

 巨匠ケン・フォレットの最新作である。
 年末から正月にかけて読んだ。
 昨年はロシアのウクライナ侵攻で明け暮れた。ロシアが破れかぶれで戦略的核を使用する恐れがあるという。その報復をNATOが考えるとすれば、第3次世界大戦に発展しかねない。核戦争が起きる恐れがある。
 ケン・フォレットは第1次世界大戦の経緯を見て、NEVERの構想を得たという。
 物語はアフリカの小国チャドの紛争から始まる。チャドと隣国スーダンは国境をめぐって長年敵対関係にあったが、それにイスラム原理主義者のテロ組織は入り込み、アメリカ兵が一人殺害される。武器提供をした北朝鮮をアメリカが非難する。北朝鮮では軍部が反乱を起こし、核保有基地を占拠する。北朝鮮の内戦に乗じて韓国が北に侵攻する。北朝鮮の反乱軍がソウルとフザンを核攻撃する。アメリカが反乱軍の基地を核でせん滅する。
 日本が尖閣諸島の上陸し、それを中国が攻撃する。同盟国であるアメリカが黙っていない。かくして中米の核戦争が勃発する。結末は書かれていないが、双方が核爆弾を打ち合って、世界滅亡の危機に陥るであろう。
 今火種はウクライナであるが、北朝鮮の最近の動向を見ると、北が韓国を攻めることもありうる。同盟国であるアメリカは北を攻撃する。すると中国は黙っていない。そういう危うさが現代社会にある。


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Posted by 北のフクロウ at 10:52│Comments(0)読書
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ネヴァー ケン・フオレット著 扶桑社
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