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2015年07月27日

米露開戦 トム・クランシー、マーク・グリーニー著 新潮社

 トム・クランシーの井策ともいえる作品。2013年12月に刊行され、その後ロシアのウクライナ介入が2014年2月以降に起きたから、トム・クランシーの先見の明がここでも発揮された。ウクライナのクリミア半島に対するロシアの介入は情報の世界ではことさら目新しいことではなかったのかもしれないが、未だに解決のめどが立っていない。この小説のロシア大統領はKGBの出身で、KGB出身者が「シロヴィキ」なる集団を形成し、ロシア政界、経済界を牛耳っているというフィクションは、トム・クランシーの創作であろうが、プーチン大統領がKGBの出身であり、ガスプログがエネルギー産業を独占していることとは、符節が合う。利権の温床がその辺りにあることは、容易に想像できる。
 トム・クランシーは亡くなったが、マーク・グリーニーが後を継ぐようで、しばらくはこのシリーズを楽しめそうなのは、喜ばしい。
 


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Posted by 北のフクロウ at 10:35│Comments(0)読書
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