2013年04月06日
クラウド・アトラス
一回見ては良く分からない映画である。分かりづらい理由は明らかで、時空を超えた6つの話が同時並行的に出てくる。しかも同一俳優が役柄を変えて出てくる。何となくつながっているようなモヤモヤした中で、話が進行していく。6つのオムニバスドラマとして描く方が分かりやすいと思うのだが、そうしなかった。トム・ハンクスが中心だが必ずしも全部の主人公ではない。DNAでつながっているということはそうであろうが、それだけで人類はつながるのだろうか。クローン人間が出て来るが、人類の未来としてはさみしいものだ。最後は別な星に住まざるを得ない人類の未来はさみしいものだ。
2013年04月06日
騎乗 D.フランシス著 早川書房
D.フランシスの36作目の作品。原題は「10ポンドのペナルティ」。1997年の作品。17歳の主人公が、父親の選挙出馬から社会に出て、政敵側からの数々の妨害工作に立ち向かううちに一人前の男に成長していく。アマチァ騎士として障害レースに出ながら、ウエザヴィーの社員として立派になっていく。最後は身に降りかかったスキャンダルを見事に解決していく。親子の関係が次第に冷たい関係から、次第に親密な関係になっていく。その過程が素晴らしい。