札幌交響楽団第601回定期演奏会

北のフクロウ

2017年07月08日 08:56

前回の定期演奏会は600回で、モーツアルトの3大交響曲39,40,41番のオーソドックスなプログラムをポンマーさんが指揮をした。
 今回はキタラ開館20周年で、こけら落としとオープニングコンサートを指揮した秋山和慶さんが指揮をした。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を神尾真由子さんがソリストで演奏した。
 後半はショスタコービッチの交響曲第5番
 この演奏者とプログラムが人気を呼んだのか、金曜日の定期としてはビックリするほどの集客で、演奏者もさぞかし演奏のし甲斐があったことだろう。神尾さんのヴァイオリンは低音がヴァイオリンとは思えないほどの迫力があった。楽器はストラデバリウスのルビノフだという。楽器のためばかりでもなかろうが、演奏者によってかくも楽曲の印象が違うものかと思う。
 ショスタコービッチの5番は彼の15曲の交響曲のうちでは1番ポピュラーではないかと思う。あまり好きな作曲家ではないがこの曲は好きなほうである。前に尾高さんの指揮で聴いたが、秋山さんの指揮の方が自然で、こちらの方が私の好みにあう。どちらも演奏は緊迫感を持っていて、札響の得意のレパートリーの一つであることは間違いない。

関連記事