七人目の子 エーリク・ヴァリア著 ハヤカワ文庫
デンマーク人作家の作品。
ノルウエーやスェーデン人作家と同じく北欧の作品に共通して言えるのは、名前が覚えにくいこと。
デンマークと言えば、アンデルセンであるが、気候と同じく陰鬱で、悲劇的という印象がある。
この作品にも出てくるが、ニールス・ボアとかキェルケゴールとか、結構先進的、世界的な人物を輩出している。
ところでこの作品、養護院に同室した7人にまつわる物語で、スキャンダラスな事件を背景に、政治やマスコミが絡んで、複雑である。
最後にアッと驚く結末が控えていて、だんだん期待感が増す。ただ人間関係が名前の覚えにくさもあって難解であり、とっつきにくさがある。
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