ラスト・コヨーテ マイクル・コナリー著 扶桑社ミステリー

北のフクロウ

2018年11月30日 08:57

 ハリー・ボッシュにはまり込んでいる。ハリー・ボッシュシリーズの第4作目にあたり、彼の生みの親が娼婦であり、彼が10歳のときに殺害された真実が明らかにされる。母親が愛した相手が元地区検事局長にあたり、殺人の犯人ではないかという疑いをハリーが持っている。
 ハリーは担当した事件の対応で、上司を殴り、休職のみになっている。なおかつ精神医のカウンセリングを受けることを義務付けられている。ラスト・コヨーテという題名はロスの保護区にいるコヨーテに遭遇したことを機に、自分が一匹狼であることを認識したことを示している。
 コナリーのミステリーは最後の4,50ページが意外性があって面白い。ここまでの伏線が一気に出てきて、あっと驚く展開になる。
 

関連記事