尖閣激突 マイク・メイデン著 角川文庫

北のフクロウ

2018年02月07日 15:45

  尖閣諸島を中国は中国領土と主張している。日本は日米同盟に頼るほかなすすべが無い。もしも中国がアメリカおそるるに足らずと判断した場合は、実効支配に踏み切るかもしれない。そんな未来を予見させる軍事ミステリーである。アメリカをどのように引き込むかを画策する日本の政治家がいる。アメリカはドローン武力部隊を民間会社に依頼し、サイバー攻撃で中国軍を混乱させ、なんとか勝利する。
 恐らく近未来戦争はドローンと、サイバー攻撃と、ミサイルが主力となり、地上戦の無い戦争になるのではないか、そのような未来図を創造させる小説である。日米安保の危うさを訴えている作品である。

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