イブの迷宮 ジェームズ・ロリング著 竹書房
シグマシリーズの最新作。
今回のテーマは人類がいかに知性を獲得したのか、その大躍進の景気はどこに起源があるのか、という大きなテーマを持っている。
結論を言えば、ホモサピエンスとネアンデルタール人、あるいは他の類人との交雑による雑種強勢があったのではないかという仮説に基づいている。人類の遺伝子の中にはネアンデルタール人の遺伝子の痕跡があるという。
ここでも中国が悪者になっているが、サイバー攻撃など国家的な戦略として採っているように思われる。
アトランティック大陸が今の南アメリカであるという仮説もジュームズ・ロリンズの大胆な説であり、小説としては面白い。
太陽と地球と月の関係についての不思議はそのとおりであるが、37、366、73の数字の不思議は指摘されると不思議の思う。
天文学者は同説明するのであろうか。
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