つばさよつばさ、アイム・ファイン 浅田次郎著 小学館

北のフクロウ

2016年12月08日 09:26

 浅田次郎がJALの機内誌「SKYWARD」に連載しているエッセイをまとめた。
 図書館にある浅田次郎の小説はほとんど読んで読むものが無いと思っていた所、随筆の欄にこの2冊を見つけた。
 原稿用紙7枚というから、2800字程度を毎月書かねばならない、ということになる。商売とはいえ、難行苦行であろうが、実にネタが豊富で読むものをあきさせない。そこで浮かび上がってくるのが浅田次郎という人間の魅力である。みずからうそつきだが、約束は破らないことをモットーとしているというから、律儀なものである。病気になっても休載したことが無いというのも立派である。
 年間海外60日、国内も60日は旅行しているというから、羨ましい限りであるが、締切期限のある原稿を書かなければならない、とは気の毒ではある。売れっ子作家ならではのうれしい悲鳴であろうか。
 

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