朽ちた樹々の枝の下で 真保裕一著 角川書店

北のフクロウ

2016年11月27日 09:42

 真保裕一が北海道を舞台に書いたミステリー。上富良野の森林組合が出て来る。札幌では東月寒や北22条、札幌駅近辺、藻岩山あたりが出てくるから、親しみのある作品だ。映画にしたら北海道のよい宣伝になるのではないか。
 日本の森林行政の問題点も良く出ている。
 自衛隊の内部問題があるので、映画にしづらいか。
 なぜ主人公が失踪した犯人の恋人にこだわるかが、主人公の結婚生活を複線にして、よく描かれている。本物の小説家のうまい所だ。

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