亡者のゲーム ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス

北のフクロウ

2024年03月22日 08:09

 久しぶりに面白いスパイ小説を読んだ。
 主人公はイスラエルの工作員。絵画の修復士を表の顔として、裏でイスラエルのスパイをやっている。
 消えたカラバッジョの名画を探す口実としてゴッホのヒマワリを盗み出し、贋作を制作し、その虚々実々の駆け引きが面白い。
 コンピューター取引で大金を得ながら、それを身代金として拠出するなど、やり口がさっぱりしている。情けもある。
 今後はイスラエルの諜報機関の長となることが示唆されていて、今後の活躍が期待される。
 カラバッジョの名画も見事発見されるが、果たして真実はどうか?
 先日観た大塚国際美術館のカラバッジョの名画が思い出される。

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