草原からの使者 沙高楼綺譚 浅田次郎著 徳間書店

北のフクロウ

2021年08月28日 10:45

 久しぶりに日本の作家の小説を読む。
 浅田次郎も久しぶりだ。沙高楼綺譚は
前にも読んだことがあるので、その続編であろう。出席者がここだけの話ということで思い思いに、ありえないような話をする。
 4つの短編が収録されている。
宰相の器
終身名誉会員
草原からの使者
星条旗よ永遠なれ
本の題名になった「草原からの使者」はハイセイコーがダービーで敗れた日のことを描いていて、モンゴルから来ていた調教師の一言で、本命であったハイセイコーを外す馬券を買って、大穴を当てる物語である。その結果大場主となって成功した男の話である。
 浅田次郎の軽妙な語り口でいずれの話も面白い。

関連記事