蛇の歯 フェイ・ケラーマン著 創元推理文庫

北のフクロウ

2020年09月11日 14:21

 ピーター・デッカー警部補を主人公とする警察小説。シリーズ10作目。
 今回はレストランの銃乱射事件の犯人捜し。13人の死者が出、負傷者も30数人出たという事件で、しかも犯人は自殺?しているかに見えたが、乱射の方向と数から一人の犯人の仕業ではないのではないか、という疑問を抱く。死者を調べるうちに犯人像が明らかになるが、動機や犯人の特定がなかなかできない。そこにピーター一家のフアミリー物語が絡んで、警察小説としては歯切れが悪い。そこがこのシリーズの魅力だといってしまえばそれまでだが、いらいらしながら読了した。図書館本だから、読んだものの、買ってまで読みたい本ではない。

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