ハバナの男たち スティーブン・ハンター著 扶桑社

北のフクロウ

2016年11月04日 10:25

 アール・スワガーシリーズの1冊。
 特殊部隊最高のアール・スワガーも除隊して1警察官になっているが、キューバ共産党の動きに危機感を持ったCIAはカストロ暗殺にアール・スワガーを送り込む。そこにソ連の凄腕スパイがいて、両者に奇妙な仲間意識が生じる。
 結果的にカストロは生き延び現在に至っているが、そこですんなり暗殺されていたらキューバはどうなっていただろうか。
 歴史的事実は曲げようが無いので、いかにカストロは生き延び、暗殺に失敗したスワガーがCIAの手を逃れてアメリカに戻ってきたか、このあたりがアクション小説の醍醐味であろう。

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