ブラックリスト ブラッド・ソー著 SB文庫

北のフクロウ

2014年04月03日 08:39

 副題を「極秘抹殺指令」といい、民間情報組織カールトングループが極秘抹殺指令のブラックリストに載り、メンバーが次々と抹殺される。その抹殺を逃れたカールトングループのリーダーリード・カールトンとその部下のスコット・ハーヴィスが陰謀をたくらんだATS社と対立する。ATS社のクレイグ・ミドルトンはITの天才で、政府の要人を巻き込んで、インターネットによる世界支配を目論んでいる。情報の重要性が高まっていて、情報を支配するものが、世界制覇をする時代になったということか。電話盗聴、監視カメラによる監視、監視人工衛星などで、情報を見ることができる人間や組織が有利になることは明らかで、監視社会の恐ろしさがテーマになっている小説である。


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