さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

ログインヘルプ


2021年03月14日

レイトショウ マイクル・コナリー著 講談社文庫

 マイクル・コナリーと言えば、ハリー・ボッシュシリーズだが、陳腐化を避ける意味か、レネイ・バラードというヒロインを生み出した。
 彼女はハリー・ボッシュの生まれ変わりと言ってもいいような、硬派の刑事である。上司からセクハラを受け、それを訴えたが同僚の裏切りにより認められず、上司から夜勤担当刑事に左遷される。それでも刑事が辞められず、ひたすら犯人逮捕にまい進する。組織の論理は彼女には通用しないところが、ボッシュとそっくりである。二つの事件が平行して進行するところもボッシュシリーズと同じである。
 一つは男娼の殺人未遂事件、もう一つはナイトクラブでの銃撃殺人事件。前者は独自の観点から犯人を特定するが、単独捜査のため、あわや犯人に殺されそうになる。後者は身内に犯人がいて、見事な取引で犯人を挙げる。
 レイトショウは「深夜勤務」の意味で、女性刑事にとっては大変ハードな勤務である。事件解決後上司から日勤を示唆されるが、セクハラを認めないため敢えて夜勤勤務を選択するところなど、ボッシュとそっくりである。


あなたにおススメの記事

同じカテゴリー(読書)の記事
 任侠シネマ 今野敏著 中公文庫 (2024-04-11 09:31)
 悟浄出立 万城目学著 新潮文庫 (2024-04-10 08:29)
 報復のカルテット ダニエル・シルヴァ著 ハーバーブックッス (2024-04-10 08:15)
 教皇のスパイ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス (2024-04-03 09:10)
 英国のスパイ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス (2024-04-03 08:43)
 消えた少年 アンア・ヤンソン著 創元推理文庫 (2024-04-03 08:31)

Posted by 北のフクロウ at 15:29│Comments(0)読書
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
レイトショウ マイクル・コナリー著 講談社文庫
    コメント(0)