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2018年12月30日

トランクミュージック マイクル・コナリー著 扶桑社文庫

 トランクミュージックはギャングが死体を車のトランクに押し込めることを表現した言い方。
 映画プロデューサーがトランクに死体となって発見され、事件が始まる。
 ここでは、ナイトホークスでボッシュが好意を持ったFBI捜査官エレノアが再登場し、最後はめでたくボッシュと結婚するというこのシリーズとしては珍しくハッピーエンドである。
 ボッシュの組織嫌いの一匹狼的な行動は変わらない。
 ここでは警官が悪役であって、信用できない。アメリカの警察組織がこの小説のように腐っているとは思えないが、ロスのように悪がはびこる都会にあっては、警官もそれなりに悪くなるということか。それだからボッシュのような悪を憎み、正義感に満ちた刑事が光るということであろう。ボッシュの推理の冴えは見事で、話が二転三転するストーリーも健在である。


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Posted by 北のフクロウ at 16:12│Comments(0)読書
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トランクミュージック マイクル・コナリー著 扶桑社文庫
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