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2018年10月04日

熊と踊れ ルースルンド&トゥンベリ著 ハヤカワ書房

 ネーミングが秀逸である。
 話は銀行強盗をし、その成功と破綻の物語であるが、親との確執が根底にある。
 熊との踊り方を教えたのも父親であり、銀行強盗が失敗したのも親のためであり、親子の関係が目を離せない。
 幾ばくかの成功は類稀な長男の計画力にあるが、成功の中に破綻する兆候が示されていて、読むものにいつ失敗するかはらはらさせるところが、作者の技量か?
 北欧ミステリーらしい重厚な語り口に引き込まれる。
 スエーデンのような知的な国民にも銀行強盗のような犯罪があるんだ、と変に納得しながら読んだ。


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Posted by 北のフクロウ at 16:43│Comments(0)読書
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熊と踊れ ルースルンド&トゥンベリ著 ハヤカワ書房
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