さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

ログインヘルプ


2018年03月31日

シー・ヴィクトリー号の脱出 ジョン・クライブ著 新潮文庫

 1982年のレバノン戦争時代の実話に基づく小説。
  イギリス人の船長がレバノンから脱出しようとする人々を危険を顧みず救出する。
  レバノン戦争はPLOの侵入したレバノンから、PLOを排除すべく、イスラエルが仕掛けた戦争であり、バックにシリアやアメリカがいて、複雑な様相を呈している。レバノンは元々シリアに近く、キリスト教勢力も強い国で、フランスの植民地地なっていた関係で、首都ベイルートは中東のパリといわれたところであったが、内戦ですっかり荒れてしまった。シリア、イスラエル、PLOの罪は大きい。
  その中で救出活動を行うイギリス人夫妻の活躍は小説よりも素晴らしいものであったろう。実話をベースに冒険小説を書いたジョン・クライブの筆力はすばらしく、感動的であった。


あなたにおススメの記事

同じカテゴリー(読書)の記事
 任侠シネマ 今野敏著 中公文庫 (2024-04-11 09:31)
 悟浄出立 万城目学著 新潮文庫 (2024-04-10 08:29)
 報復のカルテット ダニエル・シルヴァ著 ハーバーブックッス (2024-04-10 08:15)
 教皇のスパイ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス (2024-04-03 09:10)
 英国のスパイ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス (2024-04-03 08:43)
 消えた少年 アンア・ヤンソン著 創元推理文庫 (2024-04-03 08:31)

Posted by 北のフクロウ at 14:54│Comments(0)読書
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
シー・ヴィクトリー号の脱出 ジョン・クライブ著 新潮文庫
    コメント(0)