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2017年10月30日

ライブラリーファイル スタン・リー著 創元社文庫

 米ソ冷戦時代の情報戦で、アメリカにライブラリーと称する組織があったというフィクション。そこでは12名のスペシャリストが様々な情報を駆使してソ連の動向を探り、アメリカが軍事行動を起こして勝利する確率をOFFという暗証名で計算していた。そのような情報戦がソ連にもれている疑いがあり、メンバーを監視する役割をごみくず分析の専門家である主人公に与えられる。主人公は11人の公私にわたり監視する権限が与えられるが、いたるところにマイクロカメラが張り巡らされていて、24時間すべての行動が把握できる。こんな世界は今になって監視カメラ社会の先取りをしているが、今よりも徹底しているようだ。共謀罪法が出来て、日本も今後益々その傾向が強まることだろう。
 米ソ対立の第3次世界大戦は主人公の活躍で無事回避されたが、不完全な人間のこと、何がきっかけで戦争が起きるか分からない不確実な時代になった。


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Posted by 北のフクロウ at 10:00│Comments(0)読書
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