さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

ログインヘルプ


2017年07月24日

ウォッチメイカー ジェフリー・ディーバー著 文芸春秋

 半身不随の鑑識の天才が事件解決をするシリーズの7作目だという。私は始めて読んだが、主人公が元ニューヨーク市警科学捜査部長で、事故で脊髄損傷し、今は捜査顧問となっている。
 今回の事件はウォッチメーカーと呼ばれる犯人が殺人事件を冒したように見えて、実はそうではなかった、という二転三転する複雑さで、結局ウォッチメーカーには逃げられてしまう。
 この二転三転する事件の展開には最後まで息をつかせない。作者の推理作家の面目躍如といったところ。
 この事件の解決に役立っているのは、キネシクスといわれる証人や容疑者のボディランゲージや言葉遣いを観察し、分析する科学のエキスパートが活躍する。
 ここで思い至るのは、今回の閉会時審査の加計学園の獣医学部戦略特区問題である。
 前川前事務次官と、和泉首相補佐官のやりとりは、言ったいわないの水掛け論であるが、ここにキネシクスのエキスパートがいて、どちらが嘘を言っているかの判定を的確にしていたならば、無駄な審議をしないでもすむのではないかと思う。
 もっといえば、嘘発見器を装着して、質疑をすれば白黒決着が付くのではないか。記憶に無いかどうかはそれで、随分はっきりするのではないか。


あなたにおススメの記事

同じカテゴリー(読書)の記事
 任侠シネマ 今野敏著 中公文庫 (2024-04-11 09:31)
 悟浄出立 万城目学著 新潮文庫 (2024-04-10 08:29)
 報復のカルテット ダニエル・シルヴァ著 ハーバーブックッス (2024-04-10 08:15)
 教皇のスパイ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス (2024-04-03 09:10)
 英国のスパイ ダニエル・シルヴァ著 ハーパーブックス (2024-04-03 08:43)
 消えた少年 アンア・ヤンソン著 創元推理文庫 (2024-04-03 08:31)

Posted by 北のフクロウ at 21:50│Comments(0)読書
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ウォッチメイカー ジェフリー・ディーバー著 文芸春秋
    コメント(0)