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2016年12月22日

汚れちまった道 内田康夫著 祥伝社

 内田康彦は浅見光彦を主人公とするミステリーを30年以上書き続けている。
 歴史と地方の風土をバックにあきもせず作品を生み出していることに感服する。
 浅見光彦は33歳から歳をとらないから、テレビなどの浅見役は次から次と変わっていくところが面白い。
 今回は山口県を舞台に、山口出身の詩人中原中也の詩を踏まえて、殺人事件を展開する。
 山口、萩、美祢、防府、宇部などの町がめまぐるしく出て来る。
 浅見光彦が格好良すぎるが、事件の背景は政治家、大企業、暴力団の癒着といういつもながらのテーマであり、読みやすい。
 同時の萩殺人事件という小説もものにしたというから、作者の想像力の豊かさに感心する。
 そうでもなければ同じ主人公で30年以上も小説を書き続けることは出来ないのであろう。


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Posted by 北のフクロウ at 09:18│Comments(0)読書
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汚れちまった道 内田康夫著 祥伝社
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