2017年10月02日
代償 キャサリン・コールター著 二見文庫
FBI捜査官シャーロックを主人公とするシリーズ代13作目。ただしこの作品では、連邦保安官助手イブとFBI捜査官ハリーが主人公となって、新鮮さを打ち出している。こちらは略奪とは異なり、キャサリンの単独作品である。
そのためか筋の展開に饒舌さが目立つ。ロマンチックミステリーといわれるゆえんである。
意外な犯人には、ビックリするが、中国のスパイが絡んでいて筋を複雑にしている。
続けてシリーズを読むべきかどうかは、迷う所である。
そのためか筋の展開に饒舌さが目立つ。ロマンチックミステリーといわれるゆえんである。
意外な犯人には、ビックリするが、中国のスパイが絡んでいて筋を複雑にしている。
続けてシリーズを読むべきかどうかは、迷う所である。
2017年10月02日
シルヴァー・タワー ディル・ブラウン著 早川書房
ディル・ブラウンの小説は、軍事オタクっぽく、ついて行くのが難しい。
時は米ソ対立時代であるから、1980年代であろうか。
シルヴァー・タワーはICBM要撃を有人宇宙ステーションが担う。レーガン大統領のスターウオーズ戦略防衛は無人の宇宙基地からのICBM要撃であったが、昨今の北朝鮮の挑発を考えると、単に小説の中の話ではなく、宇宙防衛を真剣に考えるべき時代になってきているのかもしれない。
人工衛星のよる監視システムはその一環であろう。
そのうち、中性子爆弾も現実のものになるかもしれない。
この小説の中の武器がどの程度現実のものかは分からないが、この小説が書かれたのが、1988年であったことを考えると、かなりのものが実現しているのではないか。
軍事ミステリーの第一人者である作者にとって、北朝鮮を巡る状況をどのように考えるか、聞きたいところである。
時は米ソ対立時代であるから、1980年代であろうか。
シルヴァー・タワーはICBM要撃を有人宇宙ステーションが担う。レーガン大統領のスターウオーズ戦略防衛は無人の宇宙基地からのICBM要撃であったが、昨今の北朝鮮の挑発を考えると、単に小説の中の話ではなく、宇宙防衛を真剣に考えるべき時代になってきているのかもしれない。
人工衛星のよる監視システムはその一環であろう。
そのうち、中性子爆弾も現実のものになるかもしれない。
この小説の中の武器がどの程度現実のものかは分からないが、この小説が書かれたのが、1988年であったことを考えると、かなりのものが実現しているのではないか。
軍事ミステリーの第一人者である作者にとって、北朝鮮を巡る状況をどのように考えるか、聞きたいところである。