さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2017年06月10日

カリフォルニアガール T.Jパーカー著 早川書房

  「サイレント・ジョー」を読んでついで同じ作者の「カリフォルニア・ガール」を読んでみた。前作と同様アメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞を得た作品だ。
  話は単純で、19歳の若くてきれいな女性が首を切られた殺人事件の犯人は誰だったか、という事件だ。パーカーは「サイレント・ジョー」のときと同様に、被害者と刑事の家族との関係を執拗に描いていく。その過程で刑事の兄の牧師、弟の新聞記者などそれを取り巻く人間関係が細かく書き込まれている。アメリカカリフォルニア州のオレゴン郡という一地方の土地柄が色濃く反映されているのも「サイレント・ジョー」と同様である。そのしつこさがこの作者の特長なのだろう。  


Posted by 北のフクロウ at 08:32Comments(0)読書