さぽろぐ

読書・コミック  |札幌市北区

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2017年03月11日

書店猫ハムレットの跳躍 アリ・ブランドン著 創元推理

 猫が犯人の名前を示唆して、事件を解決するという所に無理があるが、猫好きにはたまらないミステリーなのであろう。
 事件解決というよりも、書店主の女性主人公と個性豊かなネコの関係がテーマの小説である。  


Posted by 北のフクロウ at 08:59Comments(0)読書

2017年03月11日

沈黙の3日間 フランク・シェッツィング著 早川書房

1999年のケルンサミットで、クリントン大統領暗殺が計画され、ノーベル賞候補の著名物理学者がそれを阻止するというミステリーである。
 著者が「黒のトイフエル」「深海のYrr」のフランク・シェッツィングで、欧米と一味違う作品である。
 何が違うかというと、当時のコソボ紛争に対する歴史認識である。アメリカ側からするとコソボ紛争はミロシェビッチの暴政に対する正義の介入という認識であろうが、歴史的なセビリアとアルバニアの抗争がチトー亡き後表面化したものであって、14世紀まで遡ることが出来る根深いものがある。コソボ紛争は民族の抗争で今は一応落ち着いているが、またいつ噴出するか分からないところがある。
 暗殺者はセルビア人で、セルビア人の不満をクリントン暗殺に駆り立てたように思える。その暗殺の手段が秀抜で、ヤグレーザーを用いるユニークなものであった。著名な物理学者であったから、防止できたといえる。実名の政治家に対する著者の見解は妥当なものであろう。  


Posted by 北のフクロウ at 08:54Comments(0)読書

2017年03月11日

札幌交響楽団第597回定期演奏会

 3月10日(金)キタラで聴く。
 今回はエリシュカさん指揮で、ブラームスの第1番の交響曲がメインであったが、シューベルトの5番の交響曲が耳新しく、楽しめた。
 メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
 シューベルト:交響曲第5番
 ブラームス:交響曲第1番
 実は今週火曜日、パークホテルで朝食を摂っていたところ、隣の席にエリシュカ夫妻と通訳の方が食事を摂っておられた。
 食欲旺盛で、スクランブルエッグを食べておられた。
 85歳であれだけの若々しい指揮をされるのには、食事が大切であると思った。
 オーケストラと指揮者の信頼関係があることは、演奏を聴くとわかる。
 このプログラムで東京で演奏会を行うとのことであるが、きっと評判を呼ぶことであろう。
 エリシュカさんのプログラムはドボルザーク、チャイコフスキー、ブラームスのシリーズを終え、来年度はベートーヴェンに移るようだ。
 10月に「英雄」を演奏する予定。どんなベートーヴェンになるか、楽しみだ。

  


Posted by 北のフクロウ at 08:31Comments(0)音楽